一休さんと、蓮如さん
一休さんと、蓮如さんは宗派が違いましたが、親しくされており、この近江の地にいくつかの言い伝えがあります。
ある日、一休さんから蓮如さんに手紙が届きました。蓮如さんが中をあけてみると、長い手紙の最初に「あれこれ」と書いてありました。その次の行にも「あれこれ」そして次の行にも、「あれこれ、あれこれ」と書いてあり、ず〜っと「あれこれ、あれこれ」と続いていました。そして最後に「とかくこの世は忙しい」と書かれていました。なるほど、毎日毎日「あれもしなければ、これもしなければ」と、考えただけでも、とかくこの世の中は忙しい。
蓮如さんはさっそく返事を書きました。一休さんに負けないくらい長い手紙です。一休さんが読んでみると、最初に「ねてくて」と書いてありました。
その次も「ねてくて、ねてくて」と書いてあり、その次もその次も「ねてくて、ねてくて」。そして最後に一言、「そして棺桶」と書いてありました。
「あれこれ忙しい人生において、私たちがしていることは、寝て食って、寝て食って、そして…死んでいく」ということです。
光陰矢のごとし、人生はあっと言う間に過ぎていきます。特に、目的を持たない人生はむなしく過ぎていきます。
せっかくこの世に生まれて来たのですから毎日を大切に、味わい深く生きていくことが大切だという一休さんと蓮如さんからのメッセージです。