心のページ
このページは市民から人格者と認められ、思想的に偏らない方に事務局からボランティアをお願いし、悩みの多い青少年や市民にメッセージを送っていただくコーナーです。
北野 宗道さん

昭和13年滋賀県生まれ
裏千家正教授
天津商科大学裏千家短期大学講師
(社)茶道裏千家淡交会特別参事
(社)茶道裏千家淡交会滋賀支部幹事長
守山市教育研究所運営委員長
現在、守山と京都にて茶道教室を開校


今週(4月1日号)、毎日新聞の情報紙
「Oh!Me」に掲載された心のページ

2004.4.1

美のコミュニケーション


人は生まれたときから産湯を使い、毎朝顔を洗います。そして命ある限り美しくありたいと願います。美を求めることは人が生きる事の本質だとも言えます。

実は、茶道の求めるところも、この美にあります。「茶道は、美を軸とした人間交流術」という言い方が出来るかも知れません。

とかく、人間の気持は複雑なものです。だから、いきなりこれをぶっつけ合ってコミュニケーションしていくのは難しい。それゆえ、「美一点」に接点を絞り、互いの美意識をゆっくりと確かめ合いながらコミュニケーションを深めていく…これが茶道の目指すところです。
行儀作法のためにお茶を習うのが間違っているとは言いませんが、本来、目的とするところではありません。

茶席では、道具、花、料理、建築、立ち振る舞い…総てに美の会話があります。

花に求められる四つの清らかさ「四清」は、
「清き竹に」「清き水を注ぎ」「清き花を」「清き心で生ける」こと。
言葉ではなく、花の美しさを介して亭主と客の心が交わされます。

茶の稽古は「美」の勉強であり、
美しい心を養うためのものと言っても過言ではありません。