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心のページ
このページは市民から人格者と認められ、思想的に偏らない方に事務局からボランティアをお願いし、悩みの多い青少年や市民にメッセージを送っていただくコーナーです。

松田 保さん

1948年滋賀県生まれ。
金沢大学教育学部卒業。県立甲南高校、県立守山高校、県立守山北高校にて33年間の高校教諭を務める。その間、1993年よりU-15、16、17の日本ユース代表監督に就任し、1994年第6回U-16アジアユース選手権大会優勝。翌年の1995年には、第3回U-17ワールドユース選手権大会の指揮を執る。2001年には日本サッカー協会公認S級コーチライセンス取得。現在、びわこ成蹊大学スポーツ大学スポーツ学部競技スポーツ学科助教授。

今週(11月11日号)、毎日新聞の情報紙
「Oh!Me」に掲載された心のページ

海外遠征が選手の発想を自由にする

私は、年齢による上下関係は、礼儀として大切にするよう選手たちに教えてきた。しかし、日本の中学、高校のサッカーは部活が舞台となっているため、その上下意識が時々弊害となって表れる。優秀で素晴らしい才能や技術を持ちレギュラーになった1年生が上級生に気後れしたり、良いポジションでボールを持っていても上級生にボールを渡してしまったり…。
海外遠征には、選手たちを従来の枠にはまった考え方から解き放ち、発想を自由にするという思わぬ効果があった。選手らに「強きものが生き残る」「自分に合った部分を積極的に取り入れる」「人間にはそれぞれのペースがある」というメッセージをしっかりと植えつけたのだ。
欧州、南米などで代表に選ばれる選手は「17歳以下」とか「15歳以下」という条件を守っているだけで、14歳でも13歳でも、サッカーの技術にすぐれていればどんどん上のレベルのチームへ抜擢される。柔軟体操で、見るからに年上という選手が小さな少年の身体を押していたり、上級生がボール磨きや後かたづけをやっていたりする。
「強い者が選ばれる」という風景に日常的に触れるのだから、意識がだんだんと変わっていくのはあたりまえだろう。
ピッチに立てばサッカーの技量と役割が上下関係に優先するのは当然だ。技量とうまさをすべてに優先させないと、選手のモチベーションは下がってしまう。苦しい練習に耐え、毎日体力作りに励むのは、試合に出て活躍したいというモチベーションに他ならない。チャンピオンスポーツはつねに勝利を意識し、合理的になるべきである。

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