私の人生を「前半」と「後半」に分けると、その区切りは2002日韓W-CUPの年にある。
「前半」は、いろんな人達との出会いと支えがあって無事に終わった。夢中で駆け抜けた高校教員・指導者としての33年は、貴重な経験の積み重ねであり、「後半」への糧となるものになった。
そして、ポストW-CUPの2003年、びわこ成蹊スポーツ大学へ着任したことから、私の人生の後半戦はスタートした。「前半」で学んできたこと、経験してきたことを生かしながらPLAYしなければならない。人生は待ったなしのGAMEだが、失敗を恐れず勇気を持って挑戦してゆきたい。
特に、2002年6月30日、横浜スタジアムで行われたW-CUPの閉会式で見た夢が、人生の後半戦の大きな目標となった。全国の小学生が願いや思いを込めて折った270万羽の折鶴が、スタジアムの屋根から一斉に舞い降りた。「夢の翼プロジェクト」である。わたしはそれを眺めながら、ある夢を心の中に強く描いた。それは、私が生きている間に、このW-CUPのファイナルに日本が出場し、そのピッチに自分たちが指導してきた選手達が立つことだ。この夢を叶えるためには、プランを明確にし、着実にステップを踏まなければならない。まず良い指導者を数多く作ること。それぞれの地域でキッズからの一貫指導体制を確立させ、選手1人1人の素質を最大限に引き出し、世界に通用する強く逞しい個を育成すること。その中から世界に羽ばたく選手をどんどん輩出すること。そして、多くの地域でプロチームを発足させ、J1へとステップアップさせることだ。
「夢の翼プロジェクト」は全国の若者の夢をのせて日本の大空を舞い、多くの人達に夢の共有をもたらした。フランスW-CUPへの応援歌「翼をください」の歌のように、自由と平和の世界を願い、世界中の大空へ翼をはばたかせたい。
夢の実現、そしてスポーツの発展、サッカーの発展に少しでも貢献できることが、このGAMEの勝利である。
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