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鮮やかなブルーのスーツで彼は登場した。 まさかハワード・テイトが滋賀に来るなんて・・・半信半疑だった感情は、ブランクを感じさせない彼の声量の前にかき消された。
来日公演最終日だったせいか、終始リラックスしたライブだった。前列にいた老夫婦は、最初クラシックを聞くような緊張した面持ちだったが、次第に彼の声に圧倒されながらもリズムをとっていたのが印象深い。地方の公演ではよくあることだが客層は実に幅広く、子供を抱いたお母さんの姿も。ほのぼのとした雰囲気に触発されてかハワード・テイトがステージから降りてきてファンとハグをする場面もあった。「実際は優しい笑顔で語りかけてくれるとても気さくな方でした」と語ってくれたのは、今回の公演を担当したルッチプラザの西川美香さん。「写真のイメージでは、ソウルの大御所だけあってちょっと近づき難く怖そうなんですが・・・」。
海外のアーティストを招くときには気を遣うことが多い。特に苦労するのが食事だそうだ。今回の公演でもバンドメンバーやスタッフでハワード・テイトご一行様が十数名。移動や食事の手配だけでもひと仕事だ。ご一行様の一番人気はフライドチキンだったそうだ。それでも山東町のルッチプラザでは、毎年クリスマスの時期に海外のアーティストを招いてクリスマススペシャルライブを行っている。一昨年にはプラターズが来日してここでライブを行った。「煙が目にしみる」「オンリーユー」で有名なあのプラターズである。ルッチプラザは決して大きなホールではない。席数は山東からとって310(サントー)席でびわ湖ホールの小ホールより小さい。客席は前席との高低差を大きめに設けてあるためステージとの距離が近く感じる。たまたまかもしれないがハワード・テイトが登場したとき欧米人独特の甘い香水の匂いを感じたぐらいだ。
今回の公演でハワード・テイトはもちろんすばらしかったがそれ以上にルッチプラザのファンになってしまった。これからもすばらしい企画を期待しています。(北)
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