アートレポートバックナンバー

青少年オペラ劇場
オペラ ヘンゼルとグレーテル

【学校貸切公演】
2004年2月5日(木)・6日(金)13:00開演[中ホール]
2/5・6は滋賀県教育委員会の生徒参加型芸術鑑賞推進事業公演
鑑賞参加校のみの公演

【一般公演】
2004年2月7日(土)・8日(日)14:00開演[中ホール]


一年で最も寒い頃なのでしょうか?
寒風が肌をさす2月7日、私はバーゲン疲れの見えるパルコの横を通り過ぎ、会場へと向かいました。

外の寒さが体の芯まで達していたため、会場の暖かさがなかなか感じられなかったのですが、ペーターさんのバリトンで一気に融けだし、そのまま歌劇に引き込まれた。

今回最も考えさせられたのは、舞台の装飾。

私は1952年生まれで、初めて歩いてしゃべる外人を見たのが小学校2年生の頃だと記憶しています。蒼目白肌の外人はサントリーウイスキーのノベルティー(事実帽子の内側のラベルは子供にはサントリーに見えました)でもらったような帽子を被っていました。

その時見せてもらった童話や絵本の装丁や挿絵が「鬼畜米英」の名残のある私には大変ショッキングな色や形でした。紫色と緑の組み合わせの衣装を纏った者、朝顔の形に似た帽子を被った白いタイツの男性らしき者、口が避け顔の右半分と左半分の色が違う者等・・・。

しかし時が経ち世界中の色や形があふれようになりました(今回の歌劇もその一つ)。

大島渚の近松を題材とした映画や歌劇「午後の子午線」?などで「ドロドロやキッチリ」を認識している日本の子供たちの持っている感性に、今回のような舞台の装飾の感性が言葉ではなく視覚により無理なく、しかし力強くプラスされるに違いないと思いました。未来の子供たちに期待

最後に、お洒落して観劇に来る子供たちへ、
「次回は、親が決めた衣類のコーディネイトは諦めよう」   (成)


《公演の紹介》

青少年オペラ劇場は、素敵な音楽と楽しい物語がいっぱい詰まった選りすぐりの名作オペラで、子どもから大人まで誰もが楽しめる舞台。グリム童話から生まれ、世界中で愛されているメルヘンオペラ「ヘンゼルとグレーテル」をびわ湖ホールオリジナルのジングシュピール版(歌芝居版)での公演。

あらすじ
母親ゲルトルートにしかられて、森の中に野いちごを摘みにでかけた兄妹ヘンゼルとグレーテル。暗くなって、もう家に帰れなくなった2人はいつの間にか眠ってしまいます。目がさめると目の前には大きなお菓子の家が…。おなかがすいていた2人は思わずそのお菓子をたべはじめます。するとそこに魔女が…。そうです お菓子の家は魔女の家だったのです。2人は、魔女からのがれようと、お互いに知恵をだしあっていきます。さて、その結末は…。

原作:グリム兄弟
訳詞:中山悌一・田中信昭
台詞:中村敬一
オーケストレーション:長生 淳
監修:若杉 弘(財)びわ湖ホール芸術監督
指揮:佐藤功太郎
演出:中村敬一
装置:増田寿子
衣裳:前岡直子
照明:中山安孝
音響:小野隆浩(財)びわ湖ホール
舞台監督:牧野 優(財)びわ湖ホール
出演:びわ湖ホール声楽アンサンブル
(上田祥子、黒澤明子、黒田恵美、佐藤路子、江藤美保、小林久美子、白根亜紀、渡辺玲美、角地正範、松本晃、津國直樹、西田昭広)
児童合唱:大津児童合唱団
管弦楽:大阪センチュリー交響楽団


●関連リンク
滋賀県立びわ湖ホール

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