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大人も子どもも魅了 「木の車づくり」で、熱中人生!

掲載日: 2016.09.20

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片山 文三さん(東近江市在住・68歳)

木で模型の車を作る東近江市の片山文三(かたやまぶんぞう)さん。孫のおもちゃにと廃材を使って作り始めたのをきっかけにこれまで作った車は約100台に及ぶ。完成度の高さと美しさは、子どもだけでなく大人をも魅了している。

第1作は孫へのプレゼント

父が始めた自転車店の2代目で、自動車整備士の免許を持つ片山さん。自動車の修理や板金塗装を請け負い、機械や金属加工は本業だが、木工とは縁がなかった。
10年ほど前、当時3歳だった孫に自宅にあった廃材を使って木の自動車のおもちゃを作ってみようと思いついた。
「車を作ってあげると言ったら両親が乗っていた車を合体させたものがいいと言いだして……」
自動車のカタログを参考に図面を書きおこし、横から見ると「ジムニー」、前から見ると「bB」という面白い車が出来上がった。
孫が喜んだのはもちろんだが、それ以上に片山さん自身もうれしかったという。自分でデザインしたものが形になる面白さに開眼し、とりこになってしまった。続いて2台目、3台目と構想が膨らみ、仕事の合間や休み時間をおもちゃ作りに当てるようになった。
「時間がたつのも忘れて没頭しました。細かい作業で体は疲れるのですが、心が喜びます。いつしか、かけがえのない時間になっていました」

製法もデザインも

自己流で車のデザインは全て片山さんのオリジナル。デザインした断面図に合わせて削った数枚の板を張り合わせる。1台の車で普通、5~6枚張り合わせるの で、左右対称に仕上げるのが難しいそうだ。シートやバックミラーなど、突出している部分も接着剤で部品を付けるのではなく削り出す。
木目をデザインの一部として見せるため、塗料は透明なものを使う。塗装は仕事がらお手の物なので、幾重にも重ね塗りをして美しい艶と質感を出す。日焼けなどの劣化にも配慮している。あくまでも趣味なのでお金はかけない。
サンドペーパー、ヤスリ、糸のこなど、手持ちの道具を使うが、細部の加工に苦心することも多いそうだ。

モノづくりを通して交流も

左の車が初期の作品

2012年、近江八幡市と東近江市を会場にして開かれた「BIWAKOビエンナーレ」で、片山さんの作品が会場の一角に展示された。
流麗なラインや美しい木目、完成度の高さなどが大きな反響を呼び、子どもたちだけでなく大人の間でも評判になった。近ごろは出産のお祝いにと頼まれて作ることも多い。仕事の合間しか作業ができないので、1台作るのに1~2カ月もかかることもあるという。
これまで作った作品の数は約100台。ものづくりを通して、新しい交流も広がりつつある。
10月10日(土)と11日(日)には、環境を考えるイベント「ニュー牧民広場」で出展を予定している。片山さんが作った木の車を見たい人は、ぜひ会場へ足を運んでほしい。
(取材:2015年7月・福本)

【展覧会情報】
ニュー牧民広場
■開催日:2015年10月10日(土)、11日(日)
■時間:10:00~15:00
■場所:手織りの里 金剛苑(愛知郡愛荘町蚊帳野外514)

●お問い合わせ先
片山文三
東近江市五個荘小幡町658

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