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掲載日: 2006.07.5

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薬剤師 高岡 洋五さん

高岡 洋五さん(62歳) (たかおかようご)
「インターガ薬局」薬剤師
滋賀県薬剤師会理事

今回の素敵な人は、野洲市で薬局を経営しながら、独自の研究で強力な美白成分を発見。さらに、それをクリームとして商品開発し、話題を呼んでいる高岡洋五さん(62歳)。

きっかけは妻の一言

奥さまのクニさん(左)

高岡さんが発見した美白成分は、貝類に含まれ、ウマミ物質として知られるコハク酸。主に清酒・味噌・醤油等の調味料に使用され、体内でも代謝過程で発生する安全性の高い成分だ。
そもそものきっかけは奥さまのクニさん(57歳)の「シミ・シワが取れるクリームが欲しい」の一言だった。
高岡さんは15年ほど前には水虫の特効薬を作り、大ヒットさせている。10年間に及ぶ自分の足を実験台にした研究と、それにまつわるエピソードや家族との関わりは「女房が呉れたノーベル賞」(二見書房)という本にもまとめ、全国ベストセラー5位にもなった。
そんなチャレンジ精神旺盛な高岡さんは、奥さんの願いをかなえるべく新たな研究に取りかかったという。

ヒントは黒いデメキン

試薬の名前がびっしり書かれた手帳

試薬前(左)/試薬投与後7日目(右)

研究のヒントとなったのがペットショップで何気なく見ていた黒い出目金魚。デメキンの黒色はメラニン色素による。つまり黒のデメキンが白くなる成分を見つければ、人の美白にも効果があるのでは!?と考え、さっそく200匹のデメキンを購入。研究に没頭する日々が始まった。
薬局での仕事を終えた後、自宅にこもってコツコツ実験を繰り返し、観察すること15年。使用した試薬は200種類にも及んだ。
「自分の発見で何人の人が喜んでくれるか、困っている人がどれだけ救われるか……そう思うと何度失敗しても力が湧いてきた」と高岡さん。
そしてついに、乳酸とコハク酸に美白効果があることをつきとめ特許を取得した。

誕生!「くにクリーム」

特許に関する資料(右)

製品化にあたっては酸性に傾きやすい乳酸を避け、コハク酸を使用。これに薬用美白成分として認可されているグルコシド型のビタミンC誘導体を併用して薬用クリーム「くにクリーム」を製作した。
商品名の由来になった奥さまは「最初は恐る恐るクリームを塗っていたが、悩んでいたシミやシワに効果があってうれしい!」と満面の笑顔だ。

常に遊び心を忘れずに!

1本の丸太から菩薩像をつくっていく

高岡さんは自宅でコケモモやセンブリなど30種類以上の薬草を栽培しているほか、びわ湖バレイにも薬草園をつくり「身近にある薬草を多くの人に知ってもらいたい」と一般に開放している。
また「薬の研究だけでなく常に遊び心を忘れずにいたい」と、ラジコンやカメラ、車などの多くの趣味を持つ。現在、木彫りの弥勒菩薩像を制作中。
次の挑戦は「白髪を黒くする成分」の研究。美白成分の研究では白っぽい金魚が黒くなってしまう「失敗」があったが、これを白髪の改善に役立てられないか考えているという。新しい発明が今から楽しみだ。
(取材・鋒山)

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