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掲載日: 2011.07.20

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提灯職人 中川 善輝さん (長浜市在住・79歳)

長浜市で60年以上提灯職人として活躍する中川善輝さん。祭事や盆の飾り付けなど人々の暮らしに古くから親しまれている提灯は、滋賀県知事指定伝統的工芸品に選ばれている。

幼いころから家業手伝い

ろうそくの明かりが和紙にぼんやりと映り、柔らかな光が周囲のたたずまいをやさしく浮かび上がらせる。人の心を癒やしてくれる提灯の明かりは、電灯や蛍光灯では味わえない独特の光の世界をもたらしてくれる。
提灯を製造・販売する中川さんの店「かさぜん」は、昔ながらの技術を守っている。昭和30~40年代には長浜市内に6、7軒あった提灯屋も今では2軒だけになった。もともとちりめん屋だったが、祖父が傘と提灯を作り始め、中川さんで3代目になる。小さいころから仕事を手伝い、15歳で本格的に傘作りや提灯作りを始めた。以来、六十余年。提灯一筋に歩んできた。

特注の墨で文字入れ

他の職人さんが作った火袋(紙の覆いをした部分)を仕入れて、文字入れや絵付けをする。
屋外用のものには油引き(防水加工)をして1日乾かし、ろうそく台など部品を取り付ける。
手仕事のため1日で数個しかでき上がらない根気のいる作業だ。
このうち一番緊張するのは字を書く作業だという。提灯には神社仏閣の名称や家紋、曳山まつりなら山の名前、山の紋などを描き入れることが多い。最高の美しい文字で書いて、喜んでもらいたい。特注の墨を2時間かけて丁寧にする。この墨を使うと文字を書いたときの光沢の美しさが全く違う。
文字はズレや失敗が許されないので、意識を集中して一気に書き上げる。
「火袋が破れた提灯の修理もします。修理しながら大事に使うと何十年も使えるんですよ。古びた提灯が見事に新しい提灯に生まれ変わる瞬間はとてもうれしいです」

丁寧な仕事を次世代に

湖北地方では昭和30年代まで、嫁入り道具で持参した提灯にろうそくをともし、近所に嫁入りのあいさつ回りをする習わしがあった(嫁入り提灯)。
暮らしの道具としての主役の座を降りた提灯だが、祭事の世界では今でも活躍している。お盆で先祖を供養するために玄関や仏壇などの前に飾る。
全国三大山車祭りとして400年以上の伝統がある長浜曳山まつりでも提灯は欠かせない。提灯をともした曳山が勢ぞろいする光景は幻想的だ。
「自分が作った提灯が活躍している姿を見ると胸が熱くなります。伝統産業にかかわる職人が年々少なくなっているのは寂しいですね。先代は100歳まで長生きしました。私も健康に気をつけ、元気なうちは提灯作りをしたい。丁寧な仕事をして次の世代へ伝統を伝えていきたいです」

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