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掲載日: 2014.02.5

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洋画家 佃 常觀さん(長浜市在住・75歳)

湖北の雪景色をモチーフにした絵画で日展入選を9回も果たしている洋画家の佃常觀(つくだじょうかん)さん。湖北に生まれ育った佃さんにとって、雪景色はまさに心の原風景だ。山間の雪を光と影の絶妙なコントラストで静かに、厳しく、そして美しく表現した作品は、佃さんの人生とも重なっている。

故郷はテーマの宝庫

「フィレンツェにて」 SM 1974年

「山里の冬」 F100 2009年

中学校の美術教師をしていた30代後半までは神戸や長崎にある洋風の建物を描いていた佃さん。1カ月間、休暇をとってヨーロッパに絵を描きに行ったこともある。
しかし、なぜかしっくりこなかった。風景や建物は美しいのだが、その表面的な造形の美しさを描くだけでは心が躍らない。むしろ、むなしささえ覚えるようになった。
それからしばらくしたある日、ふと自分が育った郷土の風景が描きたくなり、友人と余呉湖にスケッチに出掛けた。待ち受けていたのは、一面の銀世界。見た瞬間に、幼いころにタイムスリップしたような気がした。
佃さんの故郷は12月から4月まで雪に覆われる。子どものころは雪が降るとうれしくて友達とそりを作って1日中遊んだこともある。一方、新聞配達を9年間していたが、雪が降る日はとても寒くてつらかった。
次から次へとわき上がってくる思い出と、改めて知る故郷の美しさ。
夢中になってスケッチした。
「風景画を描く者にとって、故郷はテーマの宝庫だという当たり前のことにやっと気が付きました」
そのとき描いた絵の作品は高く評価され、それから35年間、大作は雪景色ばかりを追い求めることになる。

光と影に美を見出す

「椿坂の冬」 F15 2003年

「大王わさび園にて」 F8 2006年

教師を退職してからもよくスケッチに出掛けた。雲ひとつないある日の夕方、余呉湖に近い、でこぼこした雪原が太陽に照らされている光景に出合った。心が震えた。光と影のコントラストがとても美しく、刻々と光と影が変化する中で懸命に筆を走らせた。
2004年、出来上がった作品を長年の夢だった日展に出品。「山里の雪」と題したこの作品は見事、初出展で入選した。
以来、光と影をテーマにした雪景色の大作で10年間で9回も日展に入選している。
「退職後、画風がより写実的になり、寒くてもできるだけ現地で写生するようにしています。私のお気に入りは余呉川周辺です。
本当に奇麗なんです。ここで生まれ育った者だからこそわかる暖かみのある雪を表現したいと思っています。雪景色は私の原風景であり、癒やしの原点です」

人に何か 与える絵を

「泉のある冬景色」 F100 1985年

「峠」 F80 2002年

昨年まで「滋賀県子どもの版画研究会」の会長を長年務めてきた。また、自宅前で私設の「ギャラリーヴォラーレ」を開き、油絵教室「虹」と「パレット」で絵を教えている。
さらに、長浜市内の十数校の小中学校や病院などに雪景色の作品を寄贈している。
「ある病院の患者さんから、雪景色の絵を見て心が癒やされたと電話をもらってうれしくなりました。これからも人の気持ちに何かを与えられる絵を描いていきたいと思います」
(取材・鋒山)

 

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