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掲載日: 2014.03.19

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オーボエ奏者 駒ヶ嶺 重成さん(大津市在住・75歳)

京都市交響楽団のオーボエ奏者として長年活躍した駒ヶ嶺重成(こまがみねしげなり)さん。
演奏活動のかたわら、近江八幡吹奏楽団では30年前の設立当初から指揮者として、また指導者として深く関わり、青少年を育ててきた。

「オーボエ」との出合い

フルートアンサンブル Vivo
第28回 富士見学区文化祭(2010年10月)

駒ヶ嶺さんがオーボエと出合ったのは山形大学特設音楽科の1年生のとき。「楽器が余っているから、やらないか?」
と言われ、初めて吹いてみたのがきっかけだった。
最初はほとんど音が出なかったが、挑戦していくうちに徐々に良い音が出るようになり、いつの間にか手放せなくなってしまった。卒業後は教師になろうと考えていたが、有名なオーボエ奏者の鈴木清三(すずきせいぞう)さんの演奏を聴き、ビロードのような深みのある音色に魅了された。オーボエへの思いが募り、桐朋学園大学音楽学部の受験を決意。難関を突破して合格した。

京響のメンバーとして

近江八幡吹奏楽団 定期演奏会(2012年12月)

卒業後は京都市交響楽団に入団。まもなく石山高校音楽科や京都市立堀川高校音楽科(現・京都堀川音楽高校)の講師も引き受け、演奏と教育活動に専念した。しかし、41歳のとき、思うところがあって京響に在籍したまま私費でアメリカに留学した。
ビロードのような艶やかで深みがある音色を出したい、耳ざわりしないハッキリした音が出したい。そんな思いで猛勉強した。特に、ニューヨークフィルのジョセフ ロビンソン氏から「呼吸法と息のスピードと唇の関係」
の指導を受けたことは今でも忘れられないという。
京響での思い出は多い。夏の巡回コンサートで学校を回ったときは蚊に悩まされ、蚊取り線香の煙にむせながらオーボエを吹いた。また、阪神淡路大震災が起きた1995年1月17日には余震が続く中を震えながら演奏した。
忘れられないのは北朝鮮への演奏旅行に行ったときのこと。北朝鮮の人たちが演奏を熱狂的に喜んでくれ、「音楽が国境を越えた」と確信した。

幅広い活動で社会貢献

ラーゴマンドリンアンサンブル(2014年1月)

駒ヶ嶺さんは演奏だけでなく、指導や普及にも力を入れており、近江八幡吹奏楽団の指導を音楽仲間と共に30年も続けている。
「楽団員の年齢は中学生から70代まで幅広く、みんな楽しく頑張っています。設立当時は子どもだったメンバーが成人して、団員同士が結婚した例もあります。
そんなカップルが子どもを連れて演奏会に来てくれると、とてもうれしいですよ。『音を楽しむ』と書いて音楽。これこそ音楽の真髄でしょう」
近江八幡吹奏楽団のほかにも大津木管五重奏団や大津市の富士見公民館でフルートアンサンブルVivo(ヴィーヴォ)を指導、同市の仰木の里公民館でもラーゴマンドリンアンサンブルを指導している。
34年間在籍した京響は15年前に定年退職したが、75歳になったいまも、その音楽活動は幅広い。
「老人福祉施設や病院での演奏はいまも続けています。大ホールにオーケストラを聴きに行けない人に音楽を届けたいからです。老人福祉施設でコンサートをしたときに大喜びしてくれたお年寄りの笑顔は今でも忘れられません」
(取材・鋒山)

 

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