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掲載日: 2015.02.18

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京鹿の子絞・染織 木村 隆男さん(大津市在住・71歳)

絞り染めの一種、「京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)」。 木村隆男(きむらたかお)さんは千数百年以上の伝統を誇る工芸の世界で長年職人として努力し、42歳で作家として生きていこうと決意し、7年目にして開花、以後入賞を続けている。その半生を追ってみた。

生みの母に申し訳ない

早春(2015年) 振袖部分

中学生のころから染め職人の父の仕事を手伝った。高校は夜学。当時は和装ブームで仕事に追われた。 25歳で結婚、父から仕事を引き継ぎ、ひたすら職人として人生を歩んだ。 転機が訪れたのは42歳のとき。仕事に少し余裕が出てきて、ふと考えた。 「このまま仕事に追われっぱなしの人生でいいのか。あの世に行ったときに、母になんと言えばいいのか」 木村さんは3歳のとき実の母を亡くしていた。一職人としてだけではなく、自分の作品を残したい。 それが早世した母に恥じない生き方だと思った。

7年間落選を繰り返す

早春(2015年) 振袖

一念発起した木村さんは、それまでの染めの経験を生かして創作活動を開始した。 京鹿の子絞は「下絵」「絞括」「染め」などそれぞれの工程が分業されており、全てを一人でこなす人はいなかった。自分の専門以外の分野も勉強するために、木村さんは美術館に通った。染色家の福本繁樹さんの染めと絵から影響を受ける一方で、下絵や縫い締めは自己流で学んだ。 公募展に応募するが落選。翌年も翌々年も……。7年間で13回も落選した。だがあきらめずに応募し続け、とうとう平安建都1200年記念の「染アート展」(1994年)で初入選。それ以後は、日本伝統工芸士会作品展特選(2000年、2001年)、滋賀県美術展芸術文化賞(2003年、2013年)、京鹿の子絞工芸展京都府知事賞(2008年)など、立て続けに入賞を重ねた。

家族への思いを創作に

悠久の響(2001年) パネル 1700×1100

「(落選が続いたとき)『入選しないからダメだと決まったわけではない』と自分に言い聞かせてきました」と言う木村さん。 「才能を授けてくれた母に恩返しがしたいということもありましたが、それだけではありません。私の次男は自閉症のために施設に入っていました。つらい思いをしている次男のことを考えると、何とかしなければと力が湧いてきました。だから頑張れたのかもしれません」 (取材・越智田)

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