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掲載日: 2015.02.24

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鷹野運送株式会社 代表取締役 鷹野 衛さん(33歳)

競走馬の輸送会社「鷹野運送」代表取締役の鷹野衛(たかのまもる)さん。 先代の父の死に伴い25歳で経営を引き継ぎ、関西でトップクラスの会社として維持、発展させてきた。デリケートな馬を運ぶには、並外れた気配りと工夫が必要だ。現状に満足せず、馬の輸送環境を少しでも改善しようと奮闘している。

寝る間惜しみ勉強

大学卒業後、「まずは他人様の釜の飯を食ってこい」と父に言われた鷹野さん。 家業とは関係のない会社に就職したものの、半年後に父ががんと診断され、急きょ実家に戻った。 大学時代の専攻は国際ビジネスで、競走馬輸送に関する知識は皆無だった。覚えることが山ほどあり、寝る間も惜しんで勉強した。 まず、着手したのは大型免許の取得。馬の輸送車両の全長は12㍍、簡単ではなかった。 馬はデリケートな動物で体調を崩しやすい。臭いに反応するだけでも暴れ出した。 競馬に行くときは何となく分かるらしく興奮した。空の車で練習を重ね、初めて馬を乗せたのは、検疫所から栗東トレーニングセンターまでのわずか1.5㌔㍍だったが、とてつもなく長く感じたという。 3年後、父が死去。業務は一通り覚えたが、それ以後はぶっつけ本番となった

意思疎通を大切に

ドライバーに求められているのは、馬の性格や癖を見抜き、馬をリラックスさせる気配りと工夫だ。 父は馬に愛情を込めて接していた。馬にもそれは分かるらしく、暴れることがなかった。どうすれば父のように馬と接することができるのか。悩む日が続いた。 いま、鷹野さんが一番大切にしているのは厩舎(きゅうしゃ)の人たちや自社のスタッフとのコミュニケーション。馬が暴れたときは必ず、原因をチェックし、馬のためになることは積極的にとり入れることにしている。 ドライバーとの情報交換も怠らず、車両の改良点などを徹底的に話し合う。2014年に導入した車両にはマイナスイオンの発生装置を取り付けた。糞尿から発生する菌を少しでも減らし、馬が風邪を引かないようにするのが狙い。さらに、高温に弱い馬を守るため、アメリカのNASAが開発したロケット用の遮熱塗料を輸送車両の内部に塗り、温度の上昇をおさえた。ドライバーに対しても運転席後部の仮眠スペースを広くして改善した。

海外展開にも意欲

競走馬輸送の企業は現在、関西で7社、関東3社。創業55年の鷹野運送は日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターを起点に、九州の小倉、新潟、札幌など日本各地の競馬場と牧場間の輸送を担っている。競走馬輸送のクオリティはどこにも負けないと目を輝かせる鷹野さん。 「厩舎のみなさんが丹精込めて世話をされた馬の調子を落とさず、いかに目的地にお届けするか。これが当社の腕の見せどころです。運んだ馬が勝利して、『鷹野で運ぶと馬の体調が崩れない』などと言われるとうれしくてたまりません」 競走馬輸送の海外展開も考えていて、夢は海外と日本の競馬界の橋渡しだという。 (取材・鋒山)

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