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掲載日: 2015.06.10

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ジャグラー 木下 洸希さん(大津市在住・16歳)

難病と闘う父親を励まそうと、小学生でジャグリングを始めた木下洸希(きのしたこうき)さん。以来、数々の大会で最年少記録を塗り替えて入賞を続け、現在は高校生ジャグラーとして福祉施設やイベントなどで年間80~100回の公演をこなす。人を喜ばせたいという純粋な思いで多くの人に笑顔と感動を届けている。

お手玉を機に夢中に練習

父・輝人さん(左)と

父親の輝人(てると)さんが若年性パーキンソン病に倒れたのは、洸希さんが3歳のとき。何度も危篤状態に陥り、闘病が続いた。
洸希さんが9歳のとき、サーカスが好きな輝人さんを喜ばせようと思い、ボールを使ってお手玉をして見せた。
「手つきがとてもしなやかで、一目見て才能を感じました」と輝人さん。
輝人さんが本物のジャグリング用ボールを買い与えると、遊ぶことも忘れ技の習得に夢中になった。興味はボール以外にも移り、リングは荒縄で、クラブ(ボウリングのピンのような形の道具)はラップの芯で手作りして練習に励んだ。
10カ月後、近江八幡市のAQUA21「第8回ストリートパフォーマンスフェスティバル」に出場することになった。
結果は大人のパフォーマーに混じって見事に優勝。最年少だったこともあって一気に注目されるようになった。
その後は天保山アマチュアコンテストで準優勝、芸王グランプリ関西地区大会で優勝するなど、さまざまな大会で最年少記録をつくり、プロが技を競う日本ジャグリング協会の大会でもリングやボール競技で日本記録を樹立。一気に才能を花開させた。
2010年には「第23回大津市文化奨励賞」を11歳で受賞し、「大津市おおつ光ルくんPR大使」に選ばれた。

人に喜んでもらえてこそ

大切にしているのは、老人ホームや福祉施設、小児病棟などへの慰問だ。
「お父さんを喜ばせたいという思いから始めたジャグリングなので、人に喜んでもらえてこそ意味があります」
ステージの構成や音楽は輝人さんと一緒に考える。最近は公演の依頼も増え、輝人さんがマネージャーとなり、二人三脚で活動中だ。今年3月に開かれた県内若手アーティストの祭典「びわ湖アートフェスティバル」では、世界で活躍するパフォーマーの天平(てんぺい)さんと共演し、6500人の観客を魅了した。
輝人さんが天平さんの元へ何度も足を運んで実現した公演だった。輝人さんにとっても、こうした活動が自分の闘病の支えになっているという。

若い感性で新しい技にも

長い手足を巧みに動かし、自由自在に道具を操る洸希さんの姿には、高校生とは思えない落ち着いた風格がある。
目の錯覚でリングが空中を自在に動くように見える「エイトリング」が得意で、独自に編み出した「ジャグリングダンス」も評価が高い。「ようかい体操第一」やマイケル・ジャクソンの曲に合わせてボールを操りながら披露するキレのあるダンスは、子どもから大人まで会場を沸かせている。
さらに、バドミントンのラケットをジャグリングしながら羽を打ち返すラリーに挑戦するなど、若い感性を生かした新しい技にもどんどん挑戦している。
夢は「世界に通用するジャグラー」だ。
(取材・福本)

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