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信楽焼「たぬき研究」50年
-紙芝居、掛け軸、陶人形…何でも手作り-

掲載日: 2016.08.1

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信楽焼伝統工芸士会 顧問 冨増純一さん (78歳・信楽町在住)

信楽のシンボルとなっている「信楽焼のたぬき」を50年以上も研究している信楽焼伝統工芸士・冨増純一(とみます じゅんいち)さん。その集大成となる「やきもの たぬきのルーツ図録」を2年前に出版。本業の「焼き物作り」のかたわら、たぬきについての研究、執筆、信楽の歴史に関する「紙芝居」「掛け軸」「陶人形」など、その思いは熱い。

信楽焼の「たぬき」がブームに

「信楽焼のたぬきの愛らしい顔が好きで長年研究してきました。ほかの産地ではキツネのような顔もあります。作者によって顔が違うのはおもしろいですよ」
と冨増さん。
信楽焼のたぬきはトックリと通帳を持っている「酒買い小僧たぬき」が中心だがこれは明治時代から作られて来た。昭和26年に昭和天皇が信楽をご訪問されたときに焼き物のたぬきに日の丸を持たせて歓迎。これをご覧になった陛下が小さいころ集めておられた信楽焼のたぬきを思い出され、歌を詠まれたことがキッカケで全国に信楽焼のたぬきが広まったと言う。

研究好きは高校の新聞部時代から

八幡商業高校を卒業後、父が経営する製陶業を継承。「火鉢作り」や「植木鉢作り」で忙しい中、20歳頃から趣味で信楽焼の骨董品を集めるようになった。
「集めていくうちに信楽の歴史が知りたくなりましたが書かれたものが少なく、特にたぬきの焼き物に関する本は自分が残すしかないと思いました。」
元来探究心が強く、何か疑問があるととことん調べる性格で総て独学。高校時代の新聞部の経験が役立った。町を歩き回り、昔の信楽についてお年寄りに聞きに回る一方、信楽焼のたぬきが置かれている家を何十軒も訪ね歩いて写真を撮らせてもらった。昼間は仕事をし、夜寝る時間を惜しんで研究を重ね、2001年に信楽焼のたぬきに関する図録を出版。さらに続編として、2年前に「やきもの たぬきのルーツ図録」も出版。江戸末期に紋左衛門(もんざえもん)が作った最古の信楽焼のたぬきを地元で発見したときのエピソードや信楽以外の各地で作られた焼き物のたぬきについても詳しく述べている。

掛け軸、紙芝居、陶人形…など何でも自作

昭和60年に信楽町文化財専門委員になり、平成16年まで19年間委員を務めた。一方、各地で信楽の歴史を伝える活動が盛んになったので紙芝居も制作。20年程前からたぬきの掛け軸を描いて来たが、行幸する聖武天皇や貴族を模した陶人形200体も作った。著書は焼き物に関するものだけでも12冊に及ぶ。
現在、信楽の歴史相談役として博物館の学芸員の指導や数々の講演をしているが、県外から専門家が尋ねて来ることもしばしば。
「本の出版で赤字になるなど、苦労は有りますが多くの人に伝えたい一心でやっています。『あそこにはたぬきがあるよ』『あそこに行って調べてみたら』と色々な方が協力して下さった事も感謝しています。今の若者に、古陶の蒐集や歴史を正しく理解する『がむしゃらなところ』がもう少し欲しいし、たぬきの歴史だけでなくもっと様々なやきものの歴史にも興味を持って欲しいです」      (取材・鋒山)

●お問い合わせ
㈲壺久郎陶房 冨増純一
滋賀県甲賀市信楽町長野1384-121
TEL:0748-82-0446

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