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病床の夫を「自作の絵画」で励まし続け
滋賀県美術展・芸術文化祭賞を受賞!

掲載日: 2017.02.13

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井上壽子さん(大津市在住)

井上壽子さん

井上壽子さん

大津市在住の井上壽子(いのうえ としこ)さんは昨年、滋賀県美術展(第70回)で芸術文化祭賞を受賞(平面の部最高賞)。井上さんが絵を描き始めたのは「病床の夫を励ますため」だった。元来、絵を描くのは得意ではなかったと言うから、このギャップに驚く。

すべては病気の夫のため

「シャクナゲ」

「再開」

「子どものころは写生大会の絵を友達に描いてもらっていたほど、絵は苦手でした。そんな私が絵を描くことになったのは、夫の病気がきっかけでした」と、井上さん。
今から27年前、夫は脳梗塞で倒れ、手足が麻痺してロレツが回らなくなった。夫は字や絵が上手で、年賀状なども絵を描いた自作のものを出していた。それゆえ、「夫は自分が下手でも絵を描けば喜んでくれるかも知れない」と思い、病床の夫を励ましたい一心で描き始めた。
井上さん夫妻は孫を預かることが多かったので、始めの頃の絵のテーマは「孫」にする事が多かった。車イスの夫と一緒に孫を遊びに連れてゆき、魚を釣ったり、蛙をつかまえたり、プールで泳いだりする様子を夢中で描いた。
描いた絵を見せるたびに、夫は笑顔を見せ、「少しずつ、うまくなっている」とほめてくれた。こんな単純なことが嬉しくて「もっとガンバロウ」と思ったと言う。

人を楽しくする絵を描きたい

井上さんが絵を描き、彫刻したお盆

しかし、色々な努力も実らず12年間の闘病生活の末、2003年に夫は他界。その後、数年経って娘が、「お母さんもそろそろ自分の好きなことをして生きれば?」と、絵画教室に行くのを勧めてくれた。
早速、近くの「アートスクール光曜(こうよう) 」に通い始めたが、メンバーのレベルの高さにびっくり。井上さんが描く静物画はどう見てもバランスが悪く、恥ずかしかったと言う。講師の北川薫(きたがわ かおる)先生は手取り足取りではなく「井上さんは、おもしろい絵を描くねえ。絵に心があるわ」と自由に描くように指導。井上さんは、正確に描くのではなく「見る人を楽しませる絵」にしようと考えを改めた。
「絵を描くきっかけを与えてくれた夫に感謝したいと思い、七回忌に自分で描いた図案を元に15枚のお盆に彫刻し、親戚に配りました。楽しく作ることができ、良い供養になりました」

県展で、最高賞を受賞! (画題はクリスマスを祝う人々)

「メリークリスマス」

いつかは孫のために大きなクリスマスの絵を描き、部屋に飾りたいと思っていた。昨年、先生が撮られた大津のクリスマスイベントの写真を参考に、物語風の絵を描き始めた。色々なことを想像しながら構図を練って描き進めていくことは、とても楽しかった。
「ここに人をいっぱい描いてみようと思うのですが…」と、先生に話すと「どんどん描いて!…どんどん自由に…」とアドバイスされ、クリスマスを祝う人々の楽しそうな様子やピエロを思うままに描いていった。
絵を描くのに10ヶ月かかった。やっとの思いで描き上げて滋賀県美術展に出品してみると、結果は何と「芸術文化祭賞」。思いがけない最高賞だった。
表彰式の時には、夫を介護していたころのことや孫との思い出が走馬灯のように蘇って来た。「今でも受賞は信じられません。同居する娘や娘婿、孫たちが支えてくれたお蔭です。感謝の気持ちでいっぱいです。こんな私でも70歳から教室に通い始めて素晴らしい賞をいただくことが出来ました。今後も絵に心を通わせながら、自分らしい絵を描き続けていきたいです!」(取材・鋒山)

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