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成田美術館は、19世紀末に活躍した宝飾クリエーターのルネ・ラリックの作品を展示する個人美術館。ラリックは、エミール・ガレ、L.C.ティファニーと並んで世界で五指に入る近代ガラス工芸家であり、彼の作品にはアール・ヌーボーからアール・デコへの変遷や、当時ヨーロッパを中心に流行したジャポニズムの影響が色濃く映し出されていて大変興味深い。
成田さんがラリックの作品に出会ったのは40年ほど前。『義山(ギヤマン)』と書かれた古い木の箱を成田さんのお母様から頂いたのがきっかけで、中には『R.LALIQUE』『FRANCE』と名の入った繊細なガラスの花器が・・・・・。その造形美にすっかり心を奪われた成田さん。海外に行ってはラリックのコレクションを増やしていったそうです。その数はご本人もわからないとのこと。テーマごとに展示ができるほどの数だから相当の数であることは想像できる。
現在、成田美術館では八月初旬まで「ルネ・ラリックのアール・デコ −新しい時代の息吹−」と題した展示を開催中である。
この美術館が出来るきっかけはなんとシロアリ。10年程前に、敷地にあった大正時代の建物がシロアリにやられ取り壊しに。当初は駐車場にしようと考えておられたそうですが、ラリックの素晴らしさを知ってもらいたいとの想いでコレクションを展示する美術館を建てることを決意。成田さんご本人が設計から関わって五年前に開館した。インテリアも1920年代にデザインされたアイリーン・グレイのサイドテーブルやコルビュジェのソファ、テーブルで統一されており、随所にこだわりを感じる空間だ。
観光スポットの黒壁周辺から離れ、とても落ち着いた雰囲気の通りにある成田美術館。繊細で華麗なラリックの作品を鑑賞するにはとてもいい環境だ。大型バスで乗り付けてわいわいと鑑賞するのは似合わない。ぜひ少人数で。八月初旬からは女性をテーマにした展示を行う予定。
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