広大な土地に 夢を託して… ブルーベリーと 共に歩む新たな人生 Blueberry Fields紀伊國屋 岩田 康子さん(57歳) 今回の素敵な人は、Blueberry Fields紀伊國屋を経営する岩田康子さん。大津市伊香立にあるレストランを訪ねた。 大人気の自然派レストラン ブルーベリー畑とハーブ園に囲まれた自然派レストラン「Blueberry Fields紀伊國屋」。無農薬有機栽培のハーブや野菜を使った料理が評判。また丁寧に手作りされたブルーベリージャムは大手百貨店にも並ぶ人気商品。岩田さんはレストランの経営者として、そしてブルーベリーやハーブを栽培する「農業者」として活躍する。 新天地を求めて… 岩田さんがブルーベリー畑を始めたきっかけは22年前の離婚。小さな子供2人を連れて新しい生活を模索していた時に、偶然この土地に出会った。ひと目みて「ここでなら生きていける!」そうひらめいた。琵琶湖を見下ろす広大な農地にブルーベリーを植えよう……未来への希望を感じた瞬間だった。 ブルーベリーを選んだのは、かつてフランス料理を習っていた時に聞いた講師の言葉が忘れられなかったから。タルトを作るのに缶詰のブルーベリーが用意されていたのだが、講師は「缶詰でなく新鮮なブルーベリーを使えばもっとおいしい」とアドバイス。それがブルーベリーへの憧れとして深く心に刻まれたのだ。 植えたブルーベリーは650本。たった1人で畑を耕し、子育てをこなすのは並大抵のことではなかった。しかし、その子供たちに励まされ苦労を乗り越えていったという。 ブルーベリー畑からレストランに レストランを始めたのはブルーベリーが順調に実るようになってしばらく経った頃のこと。たびたび遊びに来てくれる友だちが、岩田さんの料理の腕前を見込んでお客さんを連れて来るようになった。そこで1日1組限定のレストランとしてオープンした。たちまち評判になり、今では多くのスタッフが切り盛りする人気レストランになった。ジャムや農園などで働く人は総勢40名を越える。 食の大切さを伝えたい 昨年10月には成安造形大学キャンパス内に学生たちと協力して「カフェテリア結」をオープン。また食に関する講演会に出かけるなど活動の幅を広げている。 初夏のさわやかな風のような笑顔が印象的な岩田さん。ますますの活躍を期待したい。 (取材・大西)