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夏の夜空を演出する 花火の達人 柿木花火店 柿木 博幸さん(36歳) かきのき今回の素敵な人は、長浜市の花火職人 柿木博幸さん(36)。4月に開催された「世界花火大会」では独自の花火を披露。現在、県内唯一の花火メーカーを経営。 熟練の世界で作られる花火 柿木さんは柿木花火店の三代目。25歳から静岡の大手花火工場で5年間修行。その後日本各地や中国を巡り、2000年には県内唯一の花火メーカーとなり、本格的な独自の花火製作を始めた。 花火は火薬の調合、乾燥、玉詰めなど全て手作業で作られる。どの工程をとっても根気と熟練を要する職人の世界だ。 花火の材料は化学薬品の他に、綿の種や米のもみがらなど意外な物も使われる。農家からゆずってもらった米袋も細く切って玉に貼り付けるのだが、その際使用するのも米粉を炊いて作ったのり。「花火はもともと廃物を利用して作られていたんですよ」と柿木さん。 安全対策を第一に 柿木さんが花火を打ち上げる時に何より重視するのは「安全対策」。職人といわれる柿木さんも、花火を扱う時は常に緊張するという。花火は大勢の人に楽しんでもらうものなので「花火の演出は安全あってこそ」と、常に細心の注意を払う。 ユニークな創造花火 柿木さんが作る花火は実に独創的。トンボが水面を飛びかう光景をイメージした「水面にゆれる群れトンボ」など、ユニークなものが多い。 "花火は丸いもの"といった既成概念をうち破る「創造花火」である。 柿木さんは毎年、近所で花火を打ち上げ、地元本庄町の人に見てもらう。そこで「○」「×」の判定や感想を書いてもらい、それを参考に改良を加える。作り手とは違う"観客"の率直な意見はとても勉強になるという。 環境に優しく美しい花火 今後の目標は「エコ花火」の開発。花火の後に残る燃えカスやゴミを減らす環境に優しい花火だ。既に従来の約1/15〜1/20までゴミの減量化に成功。さらに開発に力を注いでいきたいと語る。 柿木さんにとって、花火とはズバリ「自分を高めてくれるもの」だと言う。 夜空に瞬くその一瞬にかける花火職人の情熱をかいま見た。 (取材・佐藤)