持病を乗り越えて 世界ジュニア 選手権に出場! 大津高校カヌー同好会 下坂 理想(のぞみ)さん(17歳) 今回の素敵な人は大津高校カヌー同好会の下坂理想さん(3年生)。2年生の時に出場した近畿大会で初優勝を飾り、今年3月に香川県で行われた海外派遣選手選考会でも見事3位入賞。今月、ハンガリーで開催された世界ジュニア選手権大会に出場し、準決勝進出を果たした。 喘息を乗り越えて 下坂さんがカヌーを始めたのは高校生になってから。実は持病の喘息のため、中学生までは運動とは無縁だった。高校生になって思い切ってスポーツにチャレンジすることにし、出会ったのがカヌー。 「パドルで漕ぐと、ボートは自分の向きとは反対に進みますが、カヌーは同じ方向に進みます。それが自分にぴったりだと思いました」と下坂さん。同校のカヌー同好会に入部し、早速練習を始めた。しかしやはり少しの運動で喘息の発作がおきてしまう。そこからは自分との戦いだった。少しずつ運動量を増やし徐々に体を運動に慣らしていったという。 「今でも時々喘息が出ます。それでも、例え試合前であっても、集中することで乗り切れるようになりました」とのこと。弱点を克服した強さが伝わってくる。 自分と戦う! これまで数々の大会で好成績を残してきた下坂さん。しかし優勝してもその結果に満足しない。 「もっともっと上を目指したい」と、常に自分を見つめ直し次のステップへと進む。 竹中コーチも認めるその積極性は、ある大会での苦い経験から生まれた。勝てる試合だったにも関わらず、自分のミスが原因で勝利を逃してしまったのだ。 「転覆した自分の横を次々と他の選手が通り過ぎていく……あの悔しさは決して忘れません」と下坂さん。だからこそ今まで以上に練習に励み、高い目標を目指すのだという。 目指すはオリンピック 初めての世界大会への意気込みをたずねると「ハンガリーは世界を知る第一歩に過ぎません。勝ち負けよりもまずはしっかり勉強したい」とのこと。 目指すはオリンピック。ロンドンが目標だ。 高校生とは思えないほどのしっかりした考え、パワーに圧倒された。 世界での活躍を期待したい。 (取材・大西)