ハンズ大賞 グランプリ獲得! アイデア あふれる からくり玩具 玩具作家 蓮渓 円誠さん(43歳) (はすたにえんじょう) 今回の素敵な人は湖北町在住の蓮渓円誠さん。長浜農業高校美術教諭として教鞭をとるかたわら、玩具作家として活躍。今年のハンズ大賞(東急ハンズ主催)で見事グランプリを獲得した。 2000点の作品の頂点に! 蓮渓さんがハンズ大賞(東急ハンズ主催)でグランプリを受賞した作品は「シュプール ソロ カルテット」。振り子を動かすと、木の人形がエッジを利かせて本物のスキーヤーそっくりに動く。ハンズ大賞でも「スキーの難しい動きを忠実に表現している」と評価され、2000点近い応募のなかから見事頂点に輝いた。 素材を生かした作品 蓮渓さんの他の作品を見せていただいた。前に動かすとおなかの赤ちゃんも動き出すカンガルー、ホットケーキをクルッと裏返すウサギ、ヒナにエサをやる親鳥……ユニークでかわいらしい動きに思わず感動させられる。 一体どんな仕掛けなんだろう? 「これらは車輪の『円運動』をカムを使って『上下運動』に変える簡単な仕組みです。単純なからくりから意外な動きが生まれ、ひとひねりあるユーモラスな作品が生まれます。作品づくりの醍醐味です」と微笑む蓮渓さん。 素材には木だけでなく金属も使われる。美しい木目や柔らかな色合いを生かした木の作品、複雑な仕組みを実現する金属の作品……蓮渓さんは素材の持ち味を生かすことも大切にしている。 自然の力で動く手づくり玩具 子供の頃はおじいさんやお父さんが作ったおもちゃに囲まれ、大工道具にも恵まれていた。おかげで幼い頃から自分でコツコツ制作するのが大好きだった。玩具を作るようになったのは教師になってからで、知人に木で作った玩具をプレゼントして、思いのほか喜ばれたことがきっかけだったという。それ以来、大人から子供まで楽しめる作品作りにのめり込んでいった。 2人のお子さんのおもちゃももちろん手づくり。「自然の力で動くアナログ的なもの、手づくりの良さが伝わるものを作っていきたい」と蓮渓さん。今後は「人間をモチーフに、より複雑でいろんな動作のできるものを作りたい」とのこと。どんな動きの作品が生まれるのか楽しみだ。 (取材・川上)