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太平洋戦争の開戦が迫る中、昭和16(1941)年8月に金属類回収令が公布された。
金属資源の不足を補うため、官民の持つ鉄や銅、青銅製品などが供出対象となり、溶かして武器などの材料にした。鐘があった全国の寺のうち「鐘を供出した」が85%、「供出したが戦後戻ってきた」も5%あった。
蒲生郡日野町杉にある應瑞寺(おうずいじ)の梵鐘は、供出した際成分分析のため穴が空けられて帰還し、現在も使われている。蒲生郡日野町村井の晴明寺では、供出した梵鐘の代わりに鐘楼のバランスを取るため石製の梵鐘が吊り下げられていた。
< 2025年07月7日(月) 取材:髙山博光 >
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