桃の節句が待ち遠しい　葛原さんのひな人形 ( 甲賀市 )

甲賀市信楽町で作陶している陶人形作家、葛原準子さんの工房兼ギャラリー「陶房 準」を訪ねた。
葛原さんが手掛けるのは、信楽の土味を生かした素朴な風合いの陶人形。古い作業場を改装したというギャラリーには、ひな人形をはじめ節句人形や干支飾り、お地蔵さんなど愛くるしい陶人形がずらりと並んでいる。「一体、一体、手作りなので、少しずつ表情も違ってきちゃうんですよ」と葛原さん。初孫への贈り物や自分用にと、葛原さんのおひな様を求めて遠方より訪れる客も多い。
葛原さんが試行錯誤を繰り返して誕生させた陶アクセサリー「ブルーミケランジェロ」にも注目が集まっている。ミケランジェロも好んで使っていたというコバルトブルーの岩絵具を釉薬に混ぜて焼成することで、これまでの信楽焼にはなかった美しい発色が可能になった。見た目の美しさだけでなく、軽さと扱い易さも両立させているのは女流陶芸家ならでは。エレガントな陶アクセサリーもこれからさらに人気がでそうだ。

 

●お問い合わせ
陶房 準
TEL：0748-82-1732

< 2021年01月25日（月） 取材：福本明子 >

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