2013 年の第 62 回式年遷宮を記念して、伊勢神宮・外宮に開館した「せんぐう館」。
普段は見ることができない御神宝の製作工程や社殿建築などが、模型や映像で分かりやすく展示されています。
伊勢神宮参拝の前にまずはこの資料館で、式年遷宮に携わる日本人の技や心について知っておけば、参拝がより楽しく、意義あるものになりますね。
※特別に許可を得て撮影しています

伊勢神宮の参拝は、いにしえより「外宮」から「内宮」の順に参るのがならわしとされています。
「外宮」と呼ばれる豊受大神宮（とようけだいじんぐう）は、天照大御神（あまてらすおおみかみ）の食事をつかさどり、衣食住や産業を守護する神様です。内宮鎮座の約500年後に、夢の中で天照大御神のお告げを受けた雄略天皇（ゆうりゃくてんのう）が丹波の国から迎えたとされています。
※特別に許可を得て撮影しています

皇大神宮（こうたいじんぐう）は通称「内宮」と呼ばれ、皇室の御祖先の神である天照大御神が祀られています。
垂仁天皇（すいにんてんのう）の時代の26年（紀元前４年）に、神託を受けて五十鈴川のほとりを天照大御神のご鎮座地と定めて創建したといわれ、以来約2000年もの間、日本人の総氏神として厚い信仰を集め続けています。
20年に一度、正殿をはじめとした建物一式、御装束・神宝などの調度品を新しくする「式年遷宮」は約1300年間続いていて、2013年で62回目を迎えました。
※特別に許可を得て撮影しています

内宮の入り口の宇治橋前から五十鈴川に沿って続く「おはらい町」。江戸時代にタイムスリップしたような街並みが魅力で、石畳通りに老舗商店が軒を連ねています。
「おはらい町」の真ん中に、江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物を移築・再現した「おかげ横丁」があります。 約4,000坪の敷地内に、三重県や伊勢の伝統的な名産品が並ぶ土産物屋や料理店はもちろん、日本神話をテーマにした体験施設「おかげ座　神話の館」などが軒を連ねます。
季節に合わせた催しも行われていて、お祭り気分でそぞろ歩きが楽しめる人気の観光スポットです。

おかげ横丁の北入口にある「横丁まるせい」は、志摩の特産品で三重ブランドにも指定されている「あのりふぐ」がいただけるお店です。
地元安乗（あのり）の卸問屋だからこそ出来る味と値段で、伊勢志摩の新鮮な魚介が楽しめます。
「あのりふぐ」とは、伊勢湾を含む遠州灘から熊野灘にかけての海域で漁獲される700ｇ以上の天然トラフグのことで、志摩の国漁業組合の安乗漁港を中心に水揚げされることから「あのりふぐ」と呼ばれています。
10月から３月に旬を迎え、独特の旨味と食感でカニに並ぶ「冬の味覚王」と称されています。
今回はふぐ三昧が楽しめる「あのりふぐ御膳」をいただきました。
※掲載のメニューは2016年4月取材時のものです

伊勢と鳥羽を結ぶ「伊勢志摩スカイライン」は、標高555ｍの朝熊山を縦走する全長16.3kmのドライブコース。別名「天空のドライブウェイ」とも称される絶景コースで、伊勢志摩の全景や伊勢湾に浮かぶ島々はもちろん、天候に恵まれれば富士山まで眺望できます。
山頂付近には伊勢神宮の鬼門を守る名刹「金剛證寺（こんごうしょうじ）」があり、お伊勢参りと一緒に参詣されています。 山頂展望台の最先端には「展望足湯」があります。遮るもののない山頂で、眺望を楽しみながらゆったりと旅の疲れを癒すことができます。


【展望足湯】　※天候により休業の場合あり
営業時間：10：00～16：00
料金：大人 100 円、小人 50 円