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鳥に魅せられ60余年 湖北の自然を楽しむ

掲載日: 2023.01.5

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湖北野鳥の会会長 元湖北野鳥センター所長
清水 幸男(しみず ゆきお)さん(長浜市在住・71歳)

戦国時代の武将、浅井長政の居城があったことで知られる標高494メートルの小谷山(おだにやま)。この山麓の集落で生まれ育った清水幸男さんは、幼い頃から自然の中で遊ぶことが大好きな少年だったという。湖北野鳥センター退職後の現在も、地元の小学校で4年生を対象にした自然観察の授業に携わり、子どもたちに自然の素晴らしさと大切さを伝えている。

きっかけは伝書バト

物心ついた頃から付近の川で魚つかみをしたり、山や野で昆虫などをつかまえたりすることが大好きだったという清水さんが鳥の魅力に惹きつけられたきっかけは、小学3年生ころ当時ブームだった伝書バトを飼育したことに始まる。しかし6年生だった冬のある朝、無残にもイタチに襲われ全滅させてしまったことで鳥や生き物は飼うものではないことを悟り、家の周りをいつも飛んでいる野鳥に関心が移っていった。
野鳥の知識をもっと深めたいと思った清水さんは家の手伝いなどをして小遣いを貯め、欲しかった野鳥図鑑と双眼鏡を買い本格的に観察するようになった。湖北に飛来する野鳥の種類や数などを克明に記録した野鳥日記は、小学生以来現在も書き続けている。

趣味が仕事に

撮影:清水幸男氏

湖北野鳥センター(奥)
琵琶湖水鳥/湿地センター

県立彦根工業高校卒業後日本電気硝子に就職した清水さん。仕事が多忙を極めたため本格的な野鳥観察は数年中断したが、休日の野鳥観察は欠かさなかった。
30歳のとき仲間2人で湖北野鳥の会を設立すると鳥好き仲間があっという間に100人近く集まり、定期的に観察会を開催するようになった。観察会での活動が認められ各地から講師の依頼が入るようになり、県からも渡り鳥などの調査依頼が来るようになった。
1988年11月、湖北の野鳥観察拠点「湖北野鳥センター」がオープンし、1997年5月には「琵琶湖水鳥/湿地センター」がオープンしたが、湿地センターオープン直前の1月末、町長から清水さんの元に1本の電話が入った。誰か湿地センターで仕事をしてくれる人がいないか探してほしいという内容だった。清水さん自身にとっても「応募してみたい」と思える話だったが、27年間勤めた会社に対して突然辞表を出す勇気や転職への不安、子どもの教育や収入の面などで悩み続けた。
そんな時「自分のしたい事を仕事に出来るチャンスはまずない。悔いが残るようならこのチャンスを活かしたら」と、奥様から言われた言葉が清水さんの決断を後押しした。

自然の素晴らしさを楽しんでほしい

湖北野鳥センターからの眺め
撮影:清水幸男氏

撮影:清水幸男氏

6~7名の応募者の中から選ばれた清水さんは、センター開設と同時に専門員として入所し次長を経て50代半ばで所長に就任した。「趣味は仕事の息抜きになりますが、趣味が仕事になるとストレスを解消する手段が無くなるのでそこが辛いとこでした」と振り返る。
湖北野鳥センターを退職した現在も、地元の子ども会や小学生を対象に川の生き物調べやホタルの観察会などを行い、どのような環境で動植物が生きているかなどを伝えている。
「鳥を中心に自然と接して日々を楽しんでいますが、できれば周りの人たちにも自然の素晴らしさを楽しんでほしいと思っています」
(取材・髙山)

 

●お問い合わせ
メール: oowasi@gaia.eonet.ne.jp
滋賀県長浜市小谷上山田町1252

 

 

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