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クラシックからポップス、ジャズ、現代音楽まであらゆるジャンルの音楽をサクソフォンで奏でる本田千鈴さん。関西を中心に演奏活動を続ける女性サックスグループ「カトレア サクソフォン カルテット」の一員としても活動し、びわ湖放送で9月3日放映される特別番組「天まで届け！音楽の力」に昨年に続き出演するなど、サックスの魅力を多くの人に届けている。
3歳の本田さん
カトレア サクソフォン カルテットの皆さん
父親は家に防音室まで作って友人とバンド演奏を楽しみ、母親は学生時代吹奏楽部でサックスとホルンを吹いていたという音楽一家に育った本田さん。父親は10年前病気で亡くなったが、父親の奏でるギターの横で歌ったり踊ったりしたことや、父親がプレゼントしてくれたサックスを夜遅くまで防音室で練習した日々のことが、脳裏にふとよみがえることがある。
中学校で吹奏楽部に入りサックスの音色に改めて魅せられた本田さん。顧問の先生の指導もあり、高校は吹奏楽部が評判の京都府立鳥羽高校に進学。2年生のとき吹奏楽コンクールで関西大会に進んだが、3年生のときは府大会で銀賞に終わった。
「このままサックスを終わりにしたくはない。音楽のこと、サックスのことをもっと学びたい」本田さんは個人レッスンを受けるなど猛練習を重ねた末、大阪音楽大学音楽学部器楽学科に入学。卒業後の2013年、日本クラシック音楽協会主催の第23回日本クラシック音楽コンクール一般の部第2位（1位なし）に入賞した。
2014年、サックス四重奏の女性グループ「カトレア サクソフォン カルテット」を結成し、コンサートのほか地域イベントや企業、学校などでの演奏活動を行っているが、2018年開催された第14回くらしき国際サクソフォンコンクールアンサンブル部門で第1位を受賞した。
大野神社に演奏を奉納
年間100回ほど演奏するが県内での活動も多く、2020年には滋賀県芸術文化祭奨励賞を受賞している。ホールでの演奏だけでなく客との距離が近いところで演奏するのも好きだという本田さん。お世話になった人へのお礼の気持ちを、依頼者に代わってその人の好きな曲を演奏する「演奏のプレゼント」の依頼も増えた。
「閉店することになった老舗の菓子店で演奏したときは、依頼人に代わって思い出を語りながら演奏しました。従業員の方は感動して泣いておられました。栗東市の大野神社に参拝してから仕事がうまくいくようになったという方から、恩返しの依頼で神社に演奏を奉納したこともあります」
「演奏者はいつも演奏で幸せをプレゼントします。私は聴いてくださるお客様にたくさんの愛を届けようと思って演奏しています。元気や癒しを与える演奏をこれからも続けたい。だから私はいつもキラキラしていたい」
草津の音楽教室に14年間にわたり講師を務めているが、生徒の多くは父親と同世代だ。
体調が良いときは軽やかで伸びのある音が出るので心と体はいつも整えるよう心掛け、筋トレやジムに通って体を動かすようにしているという。
「サックスを身近に楽しんでみてください。子どもが楽しい演奏や音楽を聴いたら踊ったり喜んだりするように」
◇9月3日（日）びわ湖放送 特別番組「天まで届け！音楽の力 partⅡ」 15：00～16：00放映
◇10月29日（日）カトレア サクソフォン カルテット リサイタル 詳しくはこちら
●お問い合わせ
ホームページ： http://hondachisuzu.info/
MAIL： info@hondachisuzu.info
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2024年04月30日
2024年04月1日
