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栽培を復活 そば打ちも 赤そばを新名物に!

掲載日: 2015.12.16

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東近江市商工会 愛東支部 女性部の皆さん(東近江市)

そばの中でも赤い花を咲かせる赤そば。主に観賞用として利用され、食用にするのはめずらしい。この赤そばでそば打ちに挑んでいるのが東近江市商工会愛東支 部の女性部の皆さんだ。試行錯誤を重ねて独自の打ち方を考案し、地域の新しい名物になりつつある。

見るだけでなく食べたい

赤そばの花

そばの花は白いのが一般的だが濃いピンク色の花を咲かせる品種がある。旧愛東町北坂地域でコスモスなどと同じ景観作物として栽培されている「赤そば」だ。
60年ほど前に一度栽培が途絶えたが、2007年、東近江市商工会が主体となって残っていた赤そばの種子から栽培を復活させた。「せっかくなら見て楽しむだけでなく食べられる特産品にしよう」と女性部員たちが立ち上がった。
「初めはお菓子が作れないかとも考えましたが、どうせ作るならそばが食べたい!ということで挑戦を始めました」と支部長の山本美千代(やまもとみちよ)さん。
勢いで始めたが、メンバーはそば打ちの素人ばかり。商品になるまで試行錯誤の連続だった。

こねにくいそば粉と格闘

赤そばの実

赤そばの粉は見た目は普通のものと変わりないが、粘り気が少ないため普通のそば粉と同じ配合や手順でそばを打つと、生地が団子状になってぼろぼろと崩れてしまい、麺にすると切れやすい。分量やつなぎの粉を変えたり、暗中模索の日々が続いた。
専門家のアドバイスを受けようと考えたが、赤そばの粉を使ったそばを提供する店はなかなか見つからない。それでも、休日を使って赤そばの粉を持参し、日本各地のそば道場へ出掛けた。福井や山梨のそば道場に行ったが「赤そば粉は使ったことがない」と軒並み断られた。女性部の旅行は、そばの産地を選んで訪ねるのが定番になった。
そんなある日、山梨のあるそば道場でそば粉にお湯を足しているのを見つけた。赤そばの粉で試してみたらうまくつながった。
お湯の温度や割合を微妙に変え、普通のそば粉よりも100回多く練るなど改良を重ねながら足かけ5年、やっと独自のそばの打ち方を考え出した。

田舎風おもてなしが好評

そば処 あかそばの郷

11年から古民家を借りて、月に1 度、第3土日曜日に「そば処 あかそばの郷」の営業を開始。昨年春からは第1土日曜日も加えて月に4日間営業し、多くの人に赤そばを味わってもらっている。コシが強く風味が良いと好評で、遠方からくり返し訪れる人も多い。
そば打ち、湯がき、総菜、そば粉のお菓子など、13人のメンバーそれぞれが得意分野を受け持つ。中には季節の花を生けて店を飾る担当もいる。総菜は全て自分たちの畑で採れた野菜を使い、各々の家庭の味を持ち寄っている。そばボーロ、そばがき、ガレットなども売っている。
店に入るとおしゃべり上手な面々がにぎやかに出迎えてくれる。いろいろな商店主の奥さんが集まった女性部ならではの、心温かい田舎風のおもてなしが気に入って足しげく通う人もいるそうだ。
最近では市の観光協会が主催するバスツアーの昼食場所にも選ばれ、東近江市を代表する名物として定着しつつある。
(取材・福本)

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