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世界が注目 新進気鋭の20歳
満足したら終わり 目指すはさらなる高み

掲載日: 2016.10.17

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ピアニスト リード 希亜奈さん(野洲市出身)

湖国出身のピアニスト、リード希亜奈(きあな)さんは東京芸術大学3年在学中の20歳。日本を代表するピアニストの登竜門「ピティナ・ピアノコンペティ ション」で年齢制限のない最難関の「特級」部門でセミファイナリストに選ばれた。さらに世界で三指に入る「ザルツブルグ音楽祭」の公式プログラムにも選抜 され、出演を果たした。世界が注目する気鋭の演奏家だ。

1位になっても満足せず

「これまでさまざまなコンクールで賞をいただきましたが、1位になって満足したことはありません」
母はピアノの先生。3歳からヤマハ音楽教室に通い、小学1年からは個人レッスンを開始。コンクールへも挑戦を始めた。練習していると、母が近寄ってきて厳しく指摘する。毎日泣きながら練習した。
「鬼のように怖い母でした」
母の口癖は「べつにやめてもいいのよ」。だが、決してやめようとは思わなかった。
小学1年のとき、初めて出場したコンクールでは、38度を超える発熱にも関わらず銀賞を受賞したが、悔しくてわんわん泣いた。コンクールの結果にではなく、自分に満足できなかったからだ。
うれしさよりも、さらなる高みに登りたいという気持ちに心が移ってしまうのだという。

本物のすごさにショック

東京芸術大学音楽学部付属高校に進学。一人で渡欧し、ザルツブルグ夏期国際アカデミーに参加した。講習だけを受ける予定だったが、ロシア人の先生に認められ、「ザルツブルグ音楽祭」の公式プログラムに出演した。
演奏会づくしの日々が約1カ月続き、世界の最高レベルの演奏が繰り広げられる。出演者の演奏を聴いて大きなショックを受けた。
「一つの音でもここまでタッチが磨けるものなのか? 表情の違う音が出せるものなのか?」。それまで自分がやっていたことが音を立てて崩れたという。
ピアノは誰でも鍵盤を叩けば音を出せるが、繊細な表現をするのは容易ではない。極めれば極めるほど微妙な音の世界が広がっていく。音楽の知識、演奏に対する洞察力、そして人生経験、生き様までもが音に出る。これほど奥の深い楽器はないと思った。

悩みも努力への原動力に

座右の銘は「モア&モア」。もっともっと高いレベルを目指したい。満足したら成長が終わる。ピアノに限らず、どんな分野でも簡単に満足はしない。本物に触れ続けることが上達の決め手だ。
こ の夏、地元野洲ではオーケストラとの協奏曲を凱旋披露した。夏の恒例となった藤岡幸夫氏が指揮する「関西フィル リラックスコンサート野洲公演」で、ラフマニノフの名曲、ピアノ協奏曲第2番を協演。満席の会場は感動に包まれた。今でも「ピアノに向いていないのか な?」と悩むことがあるというが、決して現状の自分に満足しない姿勢は、さらなる研さんへの原動力になっている。これからどこまで成長するか、注目の20 歳だ。
(取材:2015年8月・越智田)

●お問い合わせ
しがぎん経済文化センター
TEL:077‐526‐0011

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