グリーン・ファーム湯ノ口代表
湯ノ口 絢也(ゆのくち じゅんや)さん(東近江市在住・38歳)
東近江市栗田新田で米や野菜などを作る傍ら、農業の楽しさや魅力を知ってもらおうと地元の小学校へ出向いて講演したり、収穫体験を行ったりしている湯ノ口絢也さん。
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東近江市栗田新田で米や野菜などを作る傍ら、農業の楽しさや魅力を知ってもらおうと地元の小学校へ出向いて講演したり、収穫体験を行ったりしている湯ノ口絢也さん。
農業簿記の会計ソフトを手がけるソリマチ株式会社と、農業利益創造研究所が主催する「農業王アグリエーション・アワード2024」で「SDGs農業賞」を受賞した湯ノ口さん。
基幹農業者※は全国に約136万人(令和2年・農林水産省統計資料)いるが、SDGs農業賞は10万件のソリマチ農業会計データを基に、優れた経営内容や地域貢献性、持続可能性を兼ね備えた農業者に贈られる賞だ。
※仕事として主に自営農業に従事している人
東近江市栗田新田でグリーン・ファーム湯ノ口を営む湯ノ口さんは、農業大学校を卒業すると同時に父親の跡を継いだ。
約47ヘクタールの農地で水稲・麦・大豆・野菜などを生産している。稲作では農閑期になるこの時期、畑は見事に色づいた赤カブで一面覆われる。
赤カブ生産を本格的に始めたきっかけは10年ほど前、京都の市場からカブ作りの依頼を受けたことだった。大学校で学んだ野菜の知識を活かし、つがる紅とあじ紅の2種類の赤カブを作っているが、カブは根も葉も食べられる栄養価の高い野菜だ。湯ノ口さんは「カブは漬物」という従来のイメージを変えたいと野菜ソムリエの資格を取り、若い人たちにも普段からカブがサラダや天ぷらとしても使える野菜であることを知ってほしいと、レシピを書いたPOPを作り近隣の直売所やスーパーに置いたこともある。
湯ノ口さんは子供たちに農業の楽しさや魅力を知ってほしいと、能登川地域にある小学校で出前授業を毎年行っている。
3年生には地域の仕事の一つとしての農業を紹介し、野菜の栄養や効能などについて話をする。6年生にはキャリアアップとして、実際の仕事としての農業を伝えたり校外学習として、野菜の収穫体験を行ったりしている。食農教育の一環として授業に出向いたり受け入れたりすることも、農業者の大事な仕事の一つだと話す。
「平均年齢が69歳の職業なので若い担い手が少ないですが、授業を通して小学生の時から農業は楽しい仕事だと思ってもらえれば、農業の道に進んでもらえるきっかけになるのではないかと思っています」
(取材・髙山)
●お問い合わせ
グリーン・ファーム湯ノ口
滋賀県東近江市栗見神田町660
TEL:0748-45-0765
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