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掲載日: 2004.11.14

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炭焼き職人 橋本 晃一さん

炭焼き職人
橋本 晃一さん(76歳)

今回の素敵な人は、現役の「炭焼き職人」橋本晃一さん。日野町熊野の山で作業中のところを取材にうかがった。

森づくりの達人

橋本さんは、日野町熊野の炭焼き職人。昨年、「森の名手・名人100人(運搬集材部門)」として、(社)国土緑化推進機構から認定された。これは林業に携わる人の中で特にすぐれた技を極めた人に贈られるもので、滋賀県から毎年3名が選ばれる。
橋本さんは炭焼きの作業をすべて1人でやってのける。山から木を切り出し「キンマ」と呼ばれるソリの形をした木馬を使って搬出。そして自分で作った窯で炭を焼いている。
「炭焼きの楽しみは窯出しの瞬間です。出来栄えの良い炭ができた時、それは金属のように硬い。銀色に冴えた炭が出来た時の喜びは何ものにも変えられません」と橋本さん。

消えかけた炭火を再び

橋本さんは、子どもの頃から父親と山に入り、炭焼きを手伝った。 父親の口癖は「技術は習うものでなく、盗むもの」。

いつも父親の背中を見て技を学んでいた。しかし24歳の時に他界してしまう。 その後は、炭焼き講習に出向いたり、仲間の窯づくりを手伝ったりしながら、技を磨く努力を続けた。
しかし、昭和32年頃を境にして、家庭用燃料は石油やガスが主流となり炭の需要が激減。農山村の若者は建設業や工場へと流れた。橋本さんも世の中の流れに逆らえず、山の仕事を辞めてしまう。
橋本さんにとって子どもの頃の想い出といえば、家族団らんの中心にあった囲炉裏。炭火のやわらかいぬくもりにあたりながら、祖父から昔話を聞き、餅を焼いた。そんな炭火が無性に懐かしくなり、この魅力をぜひ若い人に伝えたいと、12年前に炭焼きを再開した。

山の魅力を子ども達に

橋本さんは、炭焼き以外に日野町熊野にある「グリム冒険の森」で子どもたちに山の魅力を伝えている。かつては生活の糧を生み出してくれた雑木が、今は厄介者扱いされている。その雑木に恩返しをと、雑木を生かした木工教室、炭窯での炭焼き体験教室などを開いている。また、母校の日野町立西大路小学校にドラム缶で窯を作り炭焼きを指導。七輪で火をおこして餅を焼いたり、炭の電池を作ってモーターを動かしたり。昔の炭の文化を伝えるだけでなく、新しい炭の利用法も子ども達に教えている。
橋本さんのますますのご活躍と、炭の魅力がより多くの人に広まることを願う。
(取材・成子)

樹種別の特長

【ホウ】軟質の炭で漆器研磨用に使う。
【マツ】鍛冶屋炭。刀剣用に使う。
【リヨブ】雑木炭の中で良質の炭。
【エゴ】やや軟質の炭。
【ネジリギ】中質の炭。
【ケヤキ】中上で良質の炭。

 

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