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掲載日: 2004.08.4

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ピアニスト 稲垣聡さん

今回の素敵な人は、平成15年度滋賀県文化奨励賞を受賞した、草津市矢橋出身のピアニスト
稲垣聡さん(37歳・現在兵庫県芦屋市在住)

両親は体育会系でも僕はピアノをはじめた

稲垣さんの生まれ育った草津市は今でこそ人口増加率日本一だが幼少の頃の矢橋周辺は、田んぼばかりで、天気のいい日は自宅の2階から湖面が見えるほど何もないところだった。そんな自然の豊かな環境で音楽に興味をもったのはお父さんがオーディオに凝っており、物心ついたころから良い音を耳にしていたから。そして7歳でピアノを始めたのだが「両親は体育会系で、母としては僕にピアノよりスポーツをさせたかったようです」と当時を振り返る。

音楽で自立するために

石山高校音楽科に進学後は、苦労の連続だった。40人の個性的なクラスには男子が3人。「男が音楽家として自立して食べていくのは大変なのだから人の倍以上努力しなさい」。専門的な音楽教育をうけていない稲垣さんは、恩師の冨増久美子先生に日々怒られながらピアノと格闘していた。「今までいろんな素晴らしい先生方に師事してきましたが、多感な高校時代にいつも熱心な冨増先生に出会えたことが一番大きいですね。かなり怒られましたが(笑)…」。

琵琶湖の風景が心の支えに

1991年、桐朋学園大学音楽学部を卒業。その後フランスに渡り、リヨン国立高等音楽院大学院を修了。当時はとにかく滋賀を離れたかったという。しかし滋賀から遠く離れていても、行き詰まったときに思い出すのはふるさと草津「矢橋の夕景」だった。大学院修了後は拠点を日本に移しクラシックだけでなく現代音楽の分野でも活躍。ダンサーなど他ジャンルのアーティストと共演することも多く、8月6日には、自然写真家・今森光彦さんの美しい映像と、稲垣さんの演奏を融合させたコンサートを行う。「美しい琵琶湖を感じて、大人だけでなく子供たちとも感動を共有したい」と願う。
現在、相愛大学音楽学部の助教授として後進の指導にあたる稲垣さん。「一寸先は闇かもしれないけれど、今できることを一生懸命やっていくことが次の扉を開く」と音楽家を目指す若い世代に自分の経験を少しずつ還元していきたいと語る。
(取材・北中)

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