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掲載日: 2004.06.14

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木工作家 平尾智子さん

木工作家平尾 智子さん
今回の素敵な人は、八日市在住の木工作家、平尾智子さん。自宅にある工房「木の家具・智」を訪ねました。

「木を語り、木を生かす人 」との出会い

平尾さんの工房に入るといろいろな大きさの木が壁面いっぱいに積んであり、木の香りに包まれます。ここでは主にオーダーメイドの家具を制作、販売しています。平尾さんが木工作家となったきっかけは、10年前に宮大工の棟梁・大村正寛さん(安曇川在住)との出会い。その頃、高校で美術講師をしていた平尾さんは、学生時代から「『自分』は何を表現するか」を学んできました。しかし厳しい伝統技術の中に生きる大村さんの姿勢は180度違うものでした。「まず自分があるのではなく、素材(木)がある。この木には何がいるか。この木はどうなりたいのか。それを知るために自分をどこまで捨てられるか…」。この考えに驚き、そして感銘を受けたそうです。

「いすの完成」に感動!

こうして平尾さんは週末ごとに師匠のもとに通いものつくりを学び始めました。木を削らせてもらえるまでに3年。いすを完成させることができたのは4年目のことでした。この時教師から木工作家への転身を決意したそうです。平尾さんは「伝統技術というものは厳しい徒弟制度の中、心と体で学んでこそ伝わっていくもの。『木、本来の姿を生かす』ということはそういった土台があってこそ可能なのではないでしょうか」と言います。

木はやさしい。でも怖い?

木について平尾さんが話してくれました。「木はやさしく人をホッとさせる半面、怖いものでもあります。木は切り倒された後、その樹齢以上の年月を生き続けます。その間予測を上回る動きをし、人の思うようになりません。それに木には精霊がいて、そこには人が触れてはいけない領域があるように思います」。
今後の夢は?とお尋ねすると「木のやさしさや怖さと向き合いながら、どうやって木を生かせるかがわかること」と、答えてくれました。現在は口コミでお客様も増え忙しい毎日を過ごしています。6月18日からは、大村さんを中心に平尾さんと兄弟子である若林隆さんの展示会が開かれます。ぜひご覧ください。
(取材・川上)

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