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掲載日: 2005.10.27

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「サイトウ明印舘」三代目 齋藤 江湖さん

「サイトウ明印舘」三代目
齋藤 江湖さん(37歳)(さいとうこうこ)

今回の素敵な人は東近江市にある「サイトウ明印舘」の三代目・齋藤江湖(本名・友一)さん。日本各地で「ハンコの彫刻ライブ」を行い、手彫りの魅力を伝えている。

「ライブ」でハンコの良さを……

齋藤さんは高校卒業後に辻成軒氏に師事し6年間の修行を積んだ。(辻氏は昨年「現代の名工」を受賞した作家)
24歳からは家業の「サイトウ明印舘」を父親と営みながら数々の展覧会に出品。2001年には「全国技能グランプリ・印章彫刻の部」で金賞を受賞。その後、日本各地のイベント会場や百貨店で「ハンコの彫刻ライブ」を開くようになった。お客さんの目の前でハンコを彫ることで、手彫りの良さを知ってもらうためだ。

人を証明するのがハンコ

齋藤さんのハンコは手彫りならでの柔らかな線が特徴で、「点」のかわりに花びらがあしらってあったり、文字全体で笑顔が表現されていたりとユニークなものが多い。かたいイメージの銀行印でさえ齋藤さんの手にかかれば、かわいらしいハンコに早変わり!
「最近はコンピューターを使って彫刻されるハンコも多くなり、同姓なら形も同じになりがちです。本来、ハンコは持ち主を証明する役割を持ちます。同じではダメなんです」と齋藤さん。お客さんの要望に自分の技術をプラスすることでオンリーワンのハンコを作る……それがハンコ作りの醍醐味という。

ハンコ文化を海外にも

「ハンコの彫刻ライブ」を始めた頃、やっと買ってくれたお客さんはブライアンという外国人だった。カタカナではなく「武雷庵」と彫ると思いのほか喜んでもらえた。
この経験を基に思い切って海外で「ハンコの彫刻ライブ」を開くことに。後押ししてくれたのは笑福亭鶴笑さん。鶴笑さんは英語落語やパペット落語(手や指を使って操る人形を使う落語)で有名なロンドン在住の落語家だ。
「地球が舞台です!」という鶴笑さんの言葉に励まされ、今年7月にロンドンでライブを開催。英語が話せないながらも2日間で20本の注文を受け、見事彫り上げた。齋藤さんのもう一つの特技である「筆文字」も多くの人に喜ばれ、確かな手ごたえを感じたという。
「『名前』とは、その人が一生を共にする大切なもの。『名前』に関わる仕事が出来てうれしい」と齋藤さん。ますますの活躍を期待したい。
(取材・川上)

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