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掲載日: 2005.09.1

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救急救命士 松井 由香利さん

甲賀広域行政組合水口消防署 救急救命士
松井 由香利さん(23歳)

今回の素敵な人は、県内初の女性救急救命士松井由香利さん。勤務先の甲賀広域行政組合水口消防署を訪ねた。

傷病者とその家族を救う仕事

救急救命士とは、救急現場や救急車の中でケガや病気をした人の手当てを行う救急隊員。医師の指示を受けながら器具を使用して呼吸管を入れたり点滴をするなど、一般の救急隊員には出来ない重要な任務を担う。
松井さんが救急救命士を目指すようになったのは中学生の頃。急病で倒れたお母さんに付き添い救急車に乗り込んだのがきっかけだった。救急隊員は手当てに追われながらも、泣きじゃくる松井さんに一生懸命声をかけ励ましてくれた。それまで単に病院に搬送するのが救急隊員の仕事と考えていた松井さんは「ケガや病気をした人だけでなく、付き添う家族の気持ちまでも救うことを実感した。なんて頼りになる仕事だろう」と胸を打たれた。「わたしもこの仕事に就きたい!」と強く心に決めた。そして高校卒業後、救急救命士学科のある専門学校に進み、資格を取得した。
しかしそこからが大変だった。救急救命士として活躍できる場は主に消防署というのが現状。21歳で消防士として採用されると、まずは滋賀県消防学校で6ヶ月間の訓練を受けなければならない。まわりは体力のある男性ばかり。ひときわ小柄できゃしゃな松井さんが同じ訓練を受けるのは並大抵のことではなかった。その後病院での実習を経て、昨年12月から救急救命士の資格を持つ救急隊員として活動することになった。現在は先輩に学びながら消防や救急の現場で活躍している。

女性だからこそ発揮できる力もある

まだまだ経験の浅い松井さん。火事の悲惨な現場を見て眠れなくなったり、体力のない自分がみんなの足手まといになっているのでは?と不安になったり……。また傷病者とのコミュニケーションも思った以上に難しい。しかし救急現場で、女性から「女性の救命士に助けてもらってよかった」と言われたことが大きな励みに。「私が体力面で他の隊員にカバーしてもらうように、私も男性にはできない部分で力を発揮したい」と、前向きに考えられるようになった。
水口消防署の大森署長も「松井さんはとても朗らかで、雰囲気を明るくする女性。即戦力として活躍してくれる」と太鼓判を押す。見守る先輩たちの目もあたたかい。
「女性の救命士はもっと必要。かつての私のように、誰かが私を見てこの道を目指してくれたらうれしい」と松井さん。仕事に対する真摯な姿勢とやさしい人柄が印象に残った。県内ではただ一人の女性救急救命士。心から「がんばれ!」と応援したい。
(取材・川上)

パラメディック バッグ

お仕事バッグを拝見!
血圧計、包帯、三角巾、聴診器、体温計など、どこに何が入っているか一目でわかり、さっと取り出せるよう機能的に収納されています。

松井消防士からアドバイス!

●「119番通報時に気をつけたいこと」
(1)携帯よりもできるだけ固定電話・公衆電話を利用しよう
現在は携帯電話で通報する人が多いが、通信指令室では携帯電話の発信場所を特定するのに時間がかかることがあり、到着が遅れることに。
(2)消防署の電話番号に直接かけずに「119」番で!
消防署の電話番号にかけるよりも119番通報の方が迅速な出動が出来る。

●「救急車がくるまでにできること」
様々な症例があるので一概には言えないが、間違った手当てで症状が悪化することもあるので、正しい応急手当を知っておくことがとても大切。
※例えば熱中症で38度以上に体温が上がったとき、体の表面だけを氷で冷やすのは逆効果。体内に熱がこもり、よけいに熱が上がってしまう。

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