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掲載日: 2005.02.17

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いと重菓舗 取締役 藤田 武史さん

いと重菓舗 取締役
藤田 武史さん(33歳)

今回の素敵な人は、日本酒を使った「金亀酒ケーキ」を開発した藤田武史さん。彦根城近くの「いと重菓舗」を訪ねた。

新しいことをやってみたい!

井伊直愛元彦根市長(井伊直弼のひ孫)からいただいた書「一味真」

小いと重菓舗は、江戸時代に創業。以来200年以上続く和菓子の老舗。藤田さんは7代目にあたる。今、話題になっているのが、いと重菓舗の「金亀酒ケーキ」。
このケーキを開発したきっかけは、いと重と同じく、井伊家(元彦根藩主)ゆかりの蔵元「岡村本家(豊郷町)」の岡村博之専務(35)との話から。
2人は共に彦根青年会議所のメンバー。何か新しいことをやってみたい!と、いつも考えていた。そこで、純米酒「金亀」をふんだんに使ったケーキの開発に乗り出した。

土地の良さを表現したい!

世間一般でお酒のケーキは売られているが、パウンドケーキがほとんどで、スポンジとバタークリームを使ったケーキはめずらしい。
「地元のおいしい食材を使って土地の良さを表現したいという思いと、互いに井伊家ゆかりの店として長年このまちで商売させていただいていることから、純米酒『金亀』を使いました」と藤田さん。いと重では、今までにもカステラなどを販売してきたが、お酒のケーキの開発にあたっては課題があった。それは、日本酒独特の香り、風味、コクをいかに残すか。酒は熱を加えるとアルコールがとんでしまう。そこで、加熱した酒・加熱しない酒を生地やクリームに分けて入れるなど、知恵を絞った。ベテランの職人の松居修一さんと何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく完成した「金亀酒ケーキ(1個200円)」は、日本酒がほどよく効いてしっとりとおいしい。クリームとスポンジが何層にも重なっているのは、口あたりへの考慮と彦根城の石垣をイメージしてだという。

震災の経験を生かす!

職人の松居修一さんと

藤田さんは、10年あまり前に神戸で会社勤めをしており、阪神大震災を経験。あの時の悲惨な思い出は忘れることができないと言う。そして、復興の中から経験したものを今も大切にしている。それは、自分たちの力で自分たちの街を必死に立ち直らせる姿を見たからだ。震災が起こって初めて、神戸を愛していたことに気づいたという人も多くいただろうと思った。
「彦根に戻ってきて自分にとってのふるさと・彦根固有のもので新しくおいしいものを作り出したい」。その気持ちが、「金亀酒ケーキ」に込められている。
「発売から間もなく1年を迎えるが売れ行きは上々。東京や大阪の大手デパートの出張販売でもこれを目当てに来る方が増えてきた」と藤田さんの顔がほころぶ。
いと重菓舗7代目の今後の挑戦が楽しみだ。
(取材・佐藤)

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