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掲載日: 2006.06.21

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女性鵜匠 澤木万理子さん

澤木 万理子さん

今回の素敵な人は全国でも数少ない女性鵜匠の澤木万理子さん。
彼女は滋賀県草津市に在住するが、勤務するのは京都府の宇治市観光協会。宇治川の鵜飼はまもなくシーズンを迎える。

夏の風物詩 鵜飼

鵜を川にもぐらせ魚を獲らせる鵜飼の歴史は平安時代までさかのぼり、古い漁法の一つとして知られている。しかし、現在ではもっぱら夏の風物詩として観光客向けに行われている。
澤木さんは、この夏も宇治川の鵜飼船に乗り込み、鵜とともに華麗な技を披露する。

やりがいを求めて鵜飼に挑戦!

3年前までは派遣会社のOLだったが、「もっとやりがいのあることをしてみたくなった」ことから鵜飼に挑戦することになった。
元々、大の動物好きで、動物に関係する仕事を考えているうちに、学生時代に宇治川で見た鵜飼を思い出した。
さっそく、鵜飼の世界に飛び込んでみたが、周囲は男性ばかり。しかも、みんな自分の親くらいの世代なので、戸惑った。しかし、「案ずるより産むがやすし」の諺通り、澤木さんの挑戦は予想に反して古い伝統の世界から歓迎された。また、家族や周囲の協力も得ることができ、見習いとしてスタートすることになった。
「最初のころは覚えることがいっぱいで、とにかく無我夢中でした」と澤木さん。
鵜匠は6羽の鵜を扱うが、まず、その前に、その日の鵜たちのコンディションを見極め、出番の鵜を選ぶ。鵜はとても神経質な鳥なので、魚を獲るようにし向けるのが難しい。「鵜をベストコンディションに持っていき、お客さんに喜んでいただいた時がとてもうれしい!」と顔をほころばせた。今年は鵜匠としてデビューしてから5年目を迎えるが、すっかり鵜匠姿が板につき、キリッとした横顔がとても素敵だった。

キツイ仕事だが充実

一方、澤木さんは一家の主婦でもある。鵜飼の時期は、朝から家事や夕食の用意をして出勤する。観光協会の仕事を5時までこなした後、出番の鵜の選別、掃除、餌やり、船の準備を手際よく済ませ、夜8時まで鵜飼船に乗る。
想像した以上にキツイ仕事だが、「鵜には1羽ずつ個性があり、ほんとうに可愛い」と話し、笑顔には充実感がみなぎっていた。
現在、全国で女性鵜匠は3人だが、今年は澤木さんの下に新しく見習いの女性が加わるという。
夏の宇治川を2人の女性鵜匠が華やかに盛り上げてくれるのが今から楽しみだ。
(取材・鋒山)

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