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掲載日: 2006.10.4

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ハンマー投げ高校日本記録保持者 八幡高校3年 陸上部 吉田浩二くん

明日10月6日(金)
兵庫国体・ハンマー投げ決勝 がんばれ

八幡高校3年 陸上部
吉田浩二くん

八幡高校陸上部3年の吉田浩二君は今年8月に開催された全国高校総体(インターハイ)のハンマー投げで、自らの持つ日本高校記録を塗り替え64メートル54の新記録を樹立し、見事優勝を果たした素敵な青年。八幡高校のグラウンドでお話を伺った。

繊細な技術を要する競技

吉田君(左)・陸上部顧問の藤居先生(右)

吉田君がハンマー投げに興味を持ったのはシドニー五輪。当時小学6年生だった彼は室伏広治選手や外国人選手の活躍に憧れ、中学校の陸上部に入部。ハンマー投げと同じ投てき種目である砲丸投げの選手となった。高校に入って念願のハンマー投げを始めたが、イメージしていたのとは全く違い、力任せの競技ではないことを知った。
「細かい技術を必要とする繊細な競技で、一つの課題が達成できれば新たな課題が出てくる……奥深い競技です」と話してくれた。

練習の工夫で身につけた高い技術

タイヤを引いて筋力(左)

吉田君は身長169cmで、やや小柄な選手。しかし、背筋300キロというハイパワー。普段の練習は他のクラブとの兼ね合いがあり、存分にハンマーを投げられないため、グラウンド整備用のトンボや走り高跳びのバー、バーベルのシャフトなど、身の回りにある長いものを見つけては振り回し、投げ出すタイミングをつかむ練習をしているという。

世界を舞台に活躍したい

棒高跳びのバーやトンボを使い、投げ出しのタイミングをつかむ

陸上部の仲間と

陸上部顧問の藤居先生は「彼の強さは、自分を客観的に見ることができること」と語る。高い技術を自分でコントロールし、まるで大人の競技者のように冷静だという。
吉田君にこれからの目標を尋ねると「まずはジュニア(20歳未満)の記録65メートル36を破りたい。(あと82センチ以上、記録を伸ばす)そしてシニア(20歳以上)でも記録を伸ばし、ゆくゆくは国際試合に出場して世界を舞台に活躍したい」と意欲満々の答えが返ってきた。
吉田君が室伏選手に憧れてハンマー投げを始めたように、吉田君に憧れてハンマー投げを始める選手が現れる日も近いと確信した。今後の活躍に期待したい。
(取材・川上)

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