人形作家・英語講師　坂睦さん

掲載日： 2007.04.18

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人形作家・英語講師　坂睦さん

人形作家・英語講師
坂睦さん(44歳)

今回の素敵な人は、人形作家「べっていさん」として活躍中の坂睦さん。（「べっていさん」とは坂さんが海外に住んでいた時のニックネームのベティをもじったもの）。この春、人形制作20年を記念して写真集を出版した。かわいい作品があふれるご自宅でお話を伺った。

20年で1000体以上も

坂さんは小さいころから小物作りなどが大好きで、お母さんが絵を描いたり人形を作ったりする背中を見て育った。大学生になって本格的に創作活動を始めて20年余り。これまでに作った人形は実に1,000体以上にものぼる。作品にはウサギ、ネコなど動物が題材になっているものも多く、愛らしい姿がなんともほほ笑ましい。
京都市にある東寺の弘法市で作品を販売したのがきっかけで話題となり、現在は日本全国で年４、５回個展を開くまでになった。

人形の顔が生徒にそっくりに

手作りの教材

英会話教室の生徒からもらった手紙や生徒の写真

坂さんには実は英語講師という、もう１つの顔がある。幼いころから海外生活が長く、大学でも英語を勉強していたことから、結婚後は自宅で英会話教室を始めた。海外での経験をもとにした手作りの教材や、ハロウィンやクリスマスなどといった楽しいパーティーが評判となり、口コミで生徒がどんどん増えていった。ところが英語教室が忙しくなった時期にちょうど人形作りも忙しくなり、家事との両立も難しくなってしまった。
悩んでいたある日、ふと人形の顔を見ると英語教室の生徒にそっくりなことに気づいた。「人形の顔を見ているうちに、スーッと肩の力が抜けたような気がして……。生徒たちがいるから人形作りができる。自分の２つの仕事はつながっているんだと気づきました。これからも両立していこうと決心できました」と当時を振り返る。

人に癒しを与える人形作りを

出版した写真集の画像はすべてご自身で撮影したもの。
アンティークの布を使い丁寧に作った人形が数多く紹介されている。
「20年という節目を迎え、また写真集まで出すことができて本当にうれしい。見ているとホッとしたりあったかい気持ちになったり。そんな人に癒しを与える人形をこれからも作っていきたい」と坂さん。これからも素敵な作品がたくさん生まれるに違いない。
（取材・鋒山）