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掲載日: 2007.10.10

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社会福祉法人パレット・ミル所長 中山 みち代さん

ハンディのある人の経済的自立を目指して開設された「パレット・ミル」の中山みち代所長(59歳・大津市在住)が今回の素敵な人。

ラスクやクッキー作りなどでたくさんの方が働く「パレット・ミル」にお邪魔し、お話を伺った。

最低賃金保障を目標に

馬の蹄鉄を磨く作業

障害者施設で支援を受けながら訓練を重ねて働くことを「福祉的就労」というが、一般的な就労と違って、月給は平均1万5,000円に満たないのが現状。
養護施設の役員や授産施設の所長を経験した中山さんは、ハンディのある人たちが経済的に自立できるようにと1996(平成8)年に「パレット・ミル」を設立。最低賃金保障を目指し活動を開始した。

無給からのスタート

ブルーベリーの収穫

「働く人や環境に対して負荷の少ないもの」「他の施設の仕事と競合しないもの」そして「採算ベースに乗る仕事」をコンセプトに、まずは施設名の由来にもなっている木製パレット(フォークリフトで運搬する為の台)の検品や補修の仕事に取り掛かった。栗東市(当時は栗東町)の森林組合の木工所を借り、利用者全員無給からのスタートだった。
ところが資金をどう調達するか、どんな設備が必要なのかもわからず、問題は山積みだった。大きな志を持って始めてみたものの悩みは尽きなかったという。

みなさんのおかげで今の私がある

クッキー作り

「もうだめだ……と何度思ったことでしょう。でもいつも周りの友人や家族など、誰かがスッと手を差し伸べ、助けてくれました。みなさんのおかげで今の私があります」と中山さん。
熱心な営業活動の甲斐もあって、開設から11年を経た今では、ラスクなどのお菓子の製造販売から馬蹄鉄商品作り、木工製品作り、400本のブルーベリー園の運営など着実に仕事を増やし、利用者の平均月給は7万円になった。

みんなが活躍する姿を見たい

狂言の発表会

「最初は落ち着いて仕事ができなかった人でも、長年仕事をやってきた先輩を見て自然に作業ができるようになりました」と中山さん。
2年前からは生活面での自立を目指し、栗東市安養寺にグループホームを開所。共同生活を通じて、自立までもう少しという人も出てきたという。
「障害の重さにかかわらず、その人に合った仕事が必ずあります。ずっと続けられる仕事をたくさん用意して、いろいろな場所でみんなが活躍する姿を見るのが夢です」と話してくれた。

忙しい毎日にもかかわらず、長年趣味で狂言を続けてきたという中山さん。年に1回は舞台も踏み、8月の発表会でも重要な役どころを熱演したばかり。
仕事にも趣味にも全力で取り組む姿に心を打たれた。                (取材・鋒山)

 

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