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掲載日: 2007.10.31

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「プロジェクトわいわい」代表 板垣容子さん(55歳・湖南市在住)

細かい注文にも快く応じてくれる

タイの少数山岳民族の伝統と文化を守ろうと活動を続ける「プロジェクトわいわい」の代表・板垣容子さん(55歳)が、今回の素敵な人。ご自宅の庭にご主人が手作りしたというショップでお話を伺った。

タイとかかかわりたくて

カレン族のほかにも支援を行っている
山岳民族アカ族の民族衣装の女性

板垣さんのショップに並ぶのは、タイの少数山岳民族であるカレン族の女性たちが作った織物製品の数々。他にも板垣さんがタイで購入した雑貨や布などがたくさん並び、とても華やか。

板垣さんが支援活動を始めたのは12年前。ご主人の5年間の海外赴任に同行してすっかりタイのことが好きになり、帰国後もかかわりを持ち続けたいと京都にある少数山岳民族支援団体に所属したことがきっかけだった。

その後、駐在員の家族としてではなく、支援活動を目的としてタイへ行った際、カレン族の暮らしぶりや手工芸品に触れ、現代の私たちが忘れかけている人間本来の生き方を示唆する多くのものを発見し、強く心を打たれたという。

カレン族は長い間、自給自足の生活を営み、織物製品は生活必需品として作ってきた。しかし貨幣文化が広がるとともに若い世代は都会へ流れていき、かつての日本と同じように伝統が消えつつあった。板垣さんはなんとか織物文化を地場産業として発達させようと、2年前に自ら「プロジェクトわいわい」を立ち上げた。

女性や子供の自立を支える

カレン布もともとは原色のものが多かったが
最近は草木染めの優しい色合いのものが多い

主な活動は山岳民族の織物や手工芸品を適正価格で買い取り、日本で販売すること。売り上げの一部は日本の賛同者からの寄付金と合わせて現地の子どもたちへの奨学金に充てられている。
また継続した需要が確立できれば女性の自立支援にもつながると、県内外のイベント会場などで展示・販売し、カレン族の織物製品を知ってもらうことにも力を入れている。

「支援のためではなく、布の良さを知って買ってもらうことが願いです」と板垣さんは話す。そのためにも品質の向上が不可欠と、年に2~3回は現地へ出かけ、村の女性の家々を訪ねたり、製品作りのアドバイスを行ったりしている。

出会いを楽しんで長く続けたい

民族衣装を着たカレン族の少女

カレン族の結婚式。クリスチャンが多い

支援活動を始めてから常に板垣さんの中で葛藤してきたことがあった。それは「自分の活動が本当に彼女らのためになるのか、このやり方で良いのか」ということ。現地の子どもたちとの交流も欠かさず、村人からは「YOKOさん」と呼ばれ、結婚式に招待されるほど厚い信頼を寄せられているにもかかわらず、ずっと悩んでいたという。
そんな時に友人が言ってくれた「身の丈にあった活動をすれば良いんだ」という言葉。その一言に救われ、これからも無理をせず、人との出会いを楽しみながら長く続けていこうと心に決めた。すべては「タイが好き」という純粋で自然体の思いから始まった板垣さんの支援活動。今後の活躍を応援したい。

 

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