滋賀市民ギターオーケストラのみなさん

掲載日： 2008.02.20

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滋賀市民ギターオーケストラのみなさん

取材日に来ておられたギターオーケストラの皆さん

好きな楽器を使って誰でも気軽に参加できるオーケストラ「滋賀市民ギターオーケストラ」の皆さんが今回の素敵な人。07（平成19）年は「中部・関西ギターフェスティバル」で金賞を受賞、「全日本ギターコンクール」でも２位に入賞した。練習場所の「アクティ近江八幡」へお邪魔し、指揮者の小山清さんにお話を伺った。

気軽に参加できる市民オーケストラ

指揮者の小山清さん

「滋賀市民ギターオーケストラ（以下、市民オーケストラ）」は、05（平成17）年に小山さんが近江八幡市でギター教室を開校したのを機に発足した。発足に先立つ01（平成13）年、新潟県にある大島村（当時）で小山さんが作った1000人編成の「我が楽多オーケストラ」が、「千人の力」というＮＨＫＢＳの番組でグランプリを取った。その時に参加した人たちが「こんな楽しい経験は生涯で初めて」と話すのを聞いたことが、市民ギターオーケストラの結成につながった。結成当初は６～７人だったメンバーも現在は30 人。中学生から70 歳代までの音楽好きの仲間が集る。
「ギターオーケストラ」といっても、楽器は何でもOK。取材日はギター７種類に、二胡、ウクレレ、コンガ、アルトリコーダー、ハーモニカが加わり、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれた。演奏中にギターを太鼓のようにたたいたり、持ち上げたりと、ダイナミックなパフォーマンスも魅力だ。「技術にこだわらず、音楽を体全体で楽しんでほしい」と小山さん。楽器が弾けない初心者でもたたくことから参加できる。

音楽を通して一つになる楽しさ

「いろいろな楽器、いろいろな人が集まり、互いを理解しあうことから演奏が始まる。皆が息を合わせて一つになるところに市民オーケストラの醍醐味がある」と小山さん。違いを理解し、認めあい、共に作り上げる……その姿勢は社会生活と同じだろう。結成時からのメンバーの速水善美さんは「うまく演奏できた時より、皆の音が一つになった時が一番気持ち良い」と話す。

団員100人を目指して

今後の目標は団員数を100 人にすること。「100人の息が合うと、とても感動的な響きになる。大勢で音楽を奏でることは楽しい」と小山さん。
楽器初心者でも大丈夫、まずは一度見学に来てほしいとのこと。
音を楽しむ「音楽」、まさにその言葉通りの演奏だった。ますます多くの人にこの楽しさを伝えてほしいと感じた。
（取材・福本）