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品質マネジメントシステムの国際規格であるＩＳＯ９００１や環境改善の取り組みを行うＫＥＳマネジメントシステムの認証を取得している安曇川電子工業株式会社。今回の素敵な人は、安曇川電子工業株式会社の社長である岸田定道さんが素敵な人。普段の仕事場である会社にお邪魔してお話しを伺った。
４０年前に創立した安曇川電子工業株式会社の３代目社長となる岸田さん。社長の座を引き継いで４年目になる。岸田さんの一番の片腕となり相談役となっているのは、弟であり専務でもある岸田聖次さん。文系の定道さんと技術系の聖次さんは互いに違った個性が出し合える強力なコンビだ。創業以来の基本理念である【和と活力】を掲げ製品作りだけでなく人材育成にも積極的に取り組んでいる。「勉強ができたり、専門知識が豊富なだけでは人間として一人前とは言えない。社会人になったら、自分で考え行動する力が大切。」と人間としての根っこの部分を重視。沢山の人と接してきた岸田さんの言葉には重みがある。
「職場は自分が成長する場所でもあり、学べる場所でもある。前向きに仕事ができる人は仕事に身がはいり、成果もきちんと残せる。」と語る岸田さん。仕事に対する姿勢はとことん前向きだ。その根幹となるのが大学時代にアルバイトをした喫茶店の上司。その上司は仕事に対して厳しい人物で、学生のアルバイトといえどもミスは許さなかった。岸田さんは、そこで仕事に対する姿勢や考え方を学んだという。「仕事は一生懸命やる中から、面白味も出てくるし、熱意を持って仕事をすると成果も出せるのでやり甲斐も生まれる。この循環をつくることが重要だ。」と話す。また、社長としての苦労話を訪ねると「今までに数えきれない苦労があった。しかし、私は苦労を苦労ととらえず、乗り越えた後のことを考えるようにしている。“念ずれば花開く”ですよ。」と穏やかだが心にズシリと響く言葉を投げかける。そんな岸田さんのストレス解消法はマッサージ。緊張感が続く役職ゆえにリラックスできる空間が必要なのだろう。
安曇川電子工業株式会社には地元の社会人野球チームであるＯＢＣ高島の選手４名が在籍。選手たちはキビキビと仕事をこなし元気もあるので、周りの社員にも良い影響を与えていると評価も上々だ。そんな中、岸田さんは選手たちの今後についてもアドバイスする。「プロへ行くという目標を持つことは大変素晴らしいこと。しかし、野球さえしていればいいという考えは選手本人も所属している会社も不幸になる。選手引退後の生活のほうが長いので、しっかりと仕事をして社会人としての人間力をつけることが必要。」と力強く説く。
今後は地域オンリーワンの会社に成長させたいという岸田さん。ナンバーワンではなく、活気のある町づくりと地域貢献ができるオンリーワンの会社。そこには高島市をこよなく愛する岸田さんの気持ちが伺える。「仕事に挑戦したいという人が集まってほしい。仕事に対する熱意があれば、学歴は関係ない。チャンスは皆に平等。」と働く意欲のある人にエールを送る。温和だが相手の核心をズバリと突く観察力。将来の夢にキラリと目が光った。（取材・澤村、北村、志賀）
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2024年05月5日
2024年05月1日
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