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掲載日: 2008.06.4

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NPO法人家棟川流域観光船のみなさん

野洲市を流れる家棟川でエコ遊覧船を運航するNPO法人家棟川流域観光船の皆さんが今回の素敵な人。家棟川の清掃作業中にお邪魔し、理事長の北出肇さんにお話を伺った。

環境にやさしい櫓こぎ船

家棟川エコ遊覧船は船上から川や自然を楽しむと共に、ごみが捨てられている家棟川の現状を野洲市民の皆さんに知ってもらおうと、昨年6月から運航を開始。川の歴史や川にすむ生物などの話を聞きながら、櫓こぎ船に乗ってゆっくりと川を遊覧する。地元の漁師や農家、学校の先生や画家といったさまざまな経歴を持つ24人が運営。また「野洲市里川づくり委員会」に所属し、四季折々の風情が感じられるように柳の木を植えたり、ホタルが再び生息できるように清掃活動を行うなど環境保全活動にも力を注ぐ。今年1月には自然・人・地域が輝く暮らしや仕事のスタイルを提案する「湖国まるごとエコ・ミュージアム」づくりに貢献したことが認められ、「まるエコおおきに優秀賞」(主催:滋賀県など)を受賞した。

何十枚ものごみ袋がいっぱいに

野洲市内を流れる祇王井川や童子川、新川といったほとんどの川が合流する家棟川は、野洲の環境状態を表す川とも言える。家棟川は40年ほど前までは、もみ殻や肥料を運搬する田舟が行き交う美しい川だった。
しかし車が普及するようになると田舟が姿を消し、川は生活排水を流すだけのものになってしまった。そのころから川に対する人々の関心が薄れ、次第にごみが捨てられるようになった。ひどいときには家電製品やバイクなど大型のごみが不法投棄されていることもあった。それぞれの川の上流から多くのごみが家棟川に流れ込み、最終的には琵琶湖にまでたどりついてしまう。何とか対策を打とうと04(平成16)年から川のごみ拾いを行ってきたが、なかなか状況は改善されなかった。

船上から感じる川の姿

そこで考えたのが、船に乗って下流の様子を見てもらうこと。小鳥のさえずりや水の音を聞き、水に触れた感覚を味わってもらいたいと、エンジンを使わない櫓こぎ船にした。陸の上から見るのと船に乗って間近に見るのでは、川の姿は全く違ってくる。「自分の目で確かめることで環境に関心を持ってもらいたい」と北出さん。乗船した誰もがごみの多さに驚くという。

活動の輪を広げていきたい

地元の子どもたちにも川に親しんでもらうため、水質や生き物調査をしたり、櫓のこぎ方を教えたりと環境教育にも力を入れている。
「川づくりに取り組む仲間を増やし、こんなに素晴らしい川があるということを知ってもらいたい」と北出さん。取り組みの成果が表れているのか、これまで数匹しか見られなかったビワマスが、昨年は30匹も家棟川を遡上したという。ホタルが飛び、魚がすみやすい美しい川や琵琶湖を取り戻すためには、1人1人が環境について、もっと関心を持つ必要があると感じた。
(取材・澤井、安積)

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