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掲載日: 2008.12.3

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甲賀健康医療専門学校 硬式野球部の皆さん(甲賀市)

カードゲームでお年寄りと交流(11月12日)

専門学校野球チームのパイオニアで、ボランティア活動を続けている甲賀健康医療専門学校硬式野球部の皆さんが今回の素敵な人。通所介護事業所「デイサービスすこやか荘」に同行し、お話を伺った。

環境や年齢の違う触れ合い

田嶋所長(前列右)と本庄君(同左)、宮田君(後列右)、井上君(同左)

同校野球部は専門学校ながら社会人野球日本選手権(毎日新聞社主催)などに参戦し、今年で5年連続、滋賀・奈良ブロック代表になった強豪。今秋には2年生の宮田和希君が西武ライオンズからドラフト指名を受けた。阪神タイガースの藤本敦士選手や日本ハムファイターズの建山義紀選手など、プロや企業チームで活躍する先輩も多い。学生たちは午前中に整形外科学やスポーツ栄養学といった医療の専門分野を学び、午後からは授業の一環として野球の練習に励んでいる。
野球部がボランティアを始めたのは01(平成13)年。「地域に貢献したい」と、学校ぐるみでボランティアに取り組んだのがきっかけだった。野球部では藤本政男監督が「せっかくの機会。人間教育の一環として、学生たちに違った環境や年齢の人たちと触れ合い、そして会話する喜びを体感してほしい」と考え、すこやか荘と障がい者の就労移行支援施設「甲賀福祉作業所」の2カ所への訪問と、地元少年野球チーム対象の野球教室を始めた。

毎週1回、笑顔で交流

昨年度の訪問の様子

訪問ボランティアには毎年、部活動を引退した2年生が参加している。数人ずつのグループに分かれ、11月の1カ月間、それぞれの施設を週1回訪ねている。この日は宮田君と本庄竜也君、井上辰也君がすこやか荘でお年寄りと交流を深めた。
元気よく自己紹介をした三人は、お年寄りたちが待つ各テーブルに分かれたが、ひらがなが書かれたカードを「いろは順」に並べるゲームが始まると、一様に戸惑い顔に。「『あいうえお』は知っているけど『いろは』は分からない」という彼らに「それじゃあ教えてあげるから」と、お年寄りがリードしてゲームが始まった。「次は『ち』、どこにあるかな?」「あ、ここですよ」と声を掛け合い、最初は単純に思えたゲームも盛り上がりを見せた。カードを並べ終えたころには、みんなが笑顔いっぱいになり、その後も楽しい時間を過ごした。
お年寄りの質問に笑顔で丁寧に答える宮田君、高齢者向けに工夫したゲームに感心する本庄君。井上君は「昔の話を聞き、今後に役立つ良い経験になった」との感想を持った。
同施設の田嶋郁子所長は「皆さんが来てくれると、お年寄りの表情も生き生きします。学校での勉強を生かした体操なども教えてもらいたい」と活動に期待する。
一方、甲賀福祉作業所では通所者の人たちと一緒に機械部品の組み立てなどをし、作業の合間にはストレッチ運動の指導などをした。

活動は教育の総仕上げ

8年間、地域との交流を続けてきた藤本監督は「力仕事なども手伝い喜んでもらえます。野球を通して思いやりを学んできた学生たちですが、卒業を前にしたボランティアは、今までの教育の総仕上げ。社会に出る前の人間形成にも役立っている」と学生たちを見守る。「これからも心と体の触れ合いを大切にし、地域に溶け込んでいきたい」と思いを語った。
今月14日には同校の学園祭で少年野球教室を開き、今度はちびっ子たちとの交流を図る。
(取材・岡崎)

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