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掲載日: 2008.12.17

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近江八幡市 北之庄沢を守る会の皆さん

2年前、近江八幡市の水郷地帯が全国初の重要文化的景観に指定され、その一部の北之庄沢は「水郷めぐり」の観光名所になっている。
この美しい景観を保つため、清掃・保全活動を行う「北之庄沢を守る会」の皆さんが今回の素敵な人。清掃活動中にお邪魔し、会長の西野平さんにお話を伺った。

大切な思い出を守りたい

西野さんが子どものころ、北之庄沢の水は飲めるほど美しく、たくさんの魚や貝が生息していた。ここで生まれ育ち、水遊びをした西野さんにとっては大切な思い出の場所である。しかし数十年後、北之庄沢はゴミやヘドロで完全に埋まってしまった。
幸い、市民の努力が実って00(平成12)年に県の浚渫工事が完了、北之庄沢に元の美しい水が戻ってきた。
この様子を見た西野さんとその仲間は「甦った北之庄沢を自分たちの手で守っていきたい」と立ち上がり同年12月、西野さんを中心に72人の有志が「北之庄沢を守る会」を結成した。

知ることで実現したマナーの改善

具体的な活動としては、年3回の清掃活動と、年1回全員総出で行うヨシ焼き、そして週一回のゴミネットの回収などだが、当初はゴミの多さに驚いたという。空き缶、ペットボトル、布団やソファ、自転車までが流れ着き、沢の入り口に張ったゴミネットはあふれんばかりだった。
西野さんたちは「ゴミを減らすためには、まず上流地域の人に現状を知ってもらう必要がある」と考え、地元テレビや小中学校の環境学習などを通じて呼びかけた。
その結果、上流の自治体も清掃活動をしてくれるようになり、ゴミが減りはじめた。また、活動に賛同した「高島屋」や地元の「近江兄弟社学園」「レオパレス」そして他町の退職者の方々も清掃活動に参加してくれるようになった。
「遠方にかかわらず、この風景が好きだからと言って、何回も参加してくれる人がいます。何よりも嬉しいのはモロコや手長エビが戻って来てくれたことです」と西野さん。06(平成18)年には活動が認められ、都市景観大賞を受賞した。

この水郷は「自分たちの庭」

会長の西野さん

現在会員は20代から80代までの91人。親子で参加する人もあり、世代を超えたコミュニケーションの場にもなっている。
「ゴミを拾い始めると、沢が自分の庭のように思えてきます。自分の庭にゴミが落ちていたら拾うのは当たりまえですから」と西野さん。
若い人は「水を美しくしたい」と言い、年配の方は「水を元に戻したい」と言うと教えてもらった。
やがて、みんなが「美しい水を守りたい」と言える日が来るのを期待して、北之庄沢を後にした。
(取材・福本)

 

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