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掲載日: 2008.12.24

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蒲生地区まちづくり協議会 会長 向井 隆さん(64歳・東近江市在住)

2006年に東近江市と合併した旧蒲生町の「蒲生地区まちづくり協議会」の会長、向井隆さんが今回の素敵な人。自治会単位のまちづくりを活性化させるため尽力している。
他府県から視察団体が訪れるほど活発な活動内容を聞かせてもらおうと、事務局を訪ねた。

旧蒲生町の時代から引継いだまちづくり

穏やかな田園風景が広がる旧蒲生町。ここでは04(平成16)年から3カ年計画で「わがまち夢プラン事業」と題し、蒲生町内の各自治体単位のまちづくりが推進されていた。
しかし、06(平成18)年1月に東近江市と合併し、事業は2年で終了。
当時、区長会長だった向井さんは「せっかく積み上げてきた活動を無駄にしたくない。住民の手でわがまち夢プラン事業を創造していきたい」と、同年11月、自治会単位のまちづくりを基本に「蒲生地区まちづくり協議会」を設立。自らが会長となって住民と行政のパイプ役を引き受けてきた。

幅広い活動内容

住民への説明会のためにわかりやすい資料を作成

月1回、蒲生町の各戸配布される広報誌「がまチョコ」

「自治会単位で、お互いに刺激し合いながら活動していくのが我々の務めです」と言う向井さんは、そのための仕組みづくりと、各自治会の知恵やアイデアを地区内外に広める情報発信に力を注ぐ。
例えば、生ゴミを堆肥化させるコンポストを設置し、これによってできた堆肥で無農薬野菜を作る「蒲生エコランド構想」。これは、ある地区が始めた取り組みだったが、他にも広めようと蒲生地区全体で取り組むことにした。
また、地震などの災害に備えた地域防災マップを住民の手で作る出前講座「DIG(災害図上訓練)」を開催。「できあがった地図を見ているだけでは頭には入りにくいものです。自分たちの手で白地図に書き込むことによって、より理解できます。災害時に助け合うのは、消防や警察よりもまずご近所同士です」と、向井さんは訴える。
この他、地域の子どもたちをまちぐるみで育てる活動や、団塊の世代の地域デビューを応援する活動など、各世代に合わせた支援も行なってきた。

住民だからこそできること

月1回配布されている広報誌の「がまチョコ」には「会員は蒲生地区に住む人全員です」と書かれている。
しかし、向井さんたちの活動を「行政の仕事だ」という、声もある。
向井さんは「合併して広くなった分、行政では補いきれない部分ができてくるものです。住民だからこそ理解できるような、地域に根付いたまちづくりが大切。自分たちでできることは自分たちでやりたい」と熱く語る。
目指すところは、皆が住み続けたいと思えるまちづくりだとキッパリ。

社会への恩返し

設立からの2年間は、基盤作りだったと振り返る。
「これからが本番です。来年からはいろいろな構想を具体化し、各地区へ説明に回る予定です。まだまだやりたいことは尽きません」と笑顔の向井さん。
そのパワーの源は? と尋ねてみると、「これまで60年間、社会に育ててもらいましたから、社会への恩返しです」という返事が返って来た。
この純粋な向井さんの熱意が人を動かし、まちを動かすのだ! と心を打たれた。今後の活躍に期待したい。
(取材・福本)

 

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