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掲載日: 2009.01.21

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宮大工 西澤 政男さん(64歳・彦根市在住)

昨年「現代の名工」に選ばれた彦根市在住の宮大工、西澤政男さんが今回の素敵な人。
中世の建築技法に精通し、文化財修復と我が国の伝統建築文化の保存、継承に貢献したことが認められた。
彦根市の「西澤工務店」にお邪魔し、お話を伺った。

技能の高さ評価され

「現代の名工」とは、厚生労働大臣によって表彰される卓越した技能者(卓越技能者)の通称で、毎年、全国から金属加工、機械器具組立・修理、衣服の仕立、大工など20部門から、総勢150人が表彰されている。
西澤さんはこれまで約38年間、一貫して伝統木造建築に従事し、技能の研鑽錬磨に努めたことが高く評価された。

国宝や重要文化財の修復

子どものときから、祖父や父の大工姿を見て育った西澤さんは大工現場が遊び場だったという。
大学も迷わず建築科に進み、建設会社に勤務後、実家の工務店で修業を積み、30歳のとき滋賀県文化財保護課の大工となった。
我流をすべて捨て、正統派の技術を習得してきたことが今日につながったという西澤さんは「知識や資格は当然ですが、大工は汗を流し、コツコツと努力する根気強さが大切です」とも話す。
これまで、彦根城天守閣や西明寺本堂(犬上郡)などをはじめとする国宝・重要文化財や、県市町指定文化財の建物史跡など、30棟以上の修復を手がけてきた。
「千年以上をかけて培われてきた先人の努力と叡智を受け継ぎ、これを未来に伝えていくことが私の使命です」と断言する。

後継者の育成に尽くす

原寸大で書かれた図面

宮大工としての仕事の他、弟子が手がける現場の見回り、関西大学との共同作業、中央省庁の会議への出席、要望書の提出……など、西澤さんが走り回る距離は、この4年間で地球を6周するほどの距離にもなった。
後継者の育成にも力を注ぎ、彦根市と神奈川県相模原市で「後継者育成講座」を開催し、若い人たちを積極的に応援している。
作業中の若い大工さんに西澤さんについて尋ねてみると、「社長は厳しいが温かくて、偉大な人」という答えが返ってきた。
「私を育ててくれた社会に感謝し、伝統技術を後世へ残すことが使命です。これからも頑張ります」と熱く語る西澤さんのまなざしがとても印象的だった。
(取材・高木)

 

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