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掲載日: 2009.06.24

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滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科教授 松岡 拓公雄さん(57歳)

「環境に配慮した建築」をテーマに、滋賀県立大学で、研究と教育に携わる松岡拓公雄教授が今回の素敵な人。大学の研究室にお邪魔し、お話を伺った。

日本建築学会賞(業績)を受賞

松岡教授は、日本を代表する建築家だった故丹下健三氏の研究所で国内外の多くの有名建築に携わってきた。その後、86(昭和61)年に仲間と共同で事務所を構え、建築家として第一線で活躍した。特に17年の歳月をかけてかかわってきた「札幌モエレ沼公園」は日本を代表する公園で、その功績は昨年の日本建築学会賞(業績)をはじめとする数々の受賞で証明されている。子どものころ、大阪万博(70年)で巨大な建築物に出会い、建築の可能性に驚き、感動したことが建築家を目指す大きなエネルギーとなった。

教育の必要性を痛感

99(平成11)年から滋賀県立大学で教える。きっかけは、建築事務所に就職を希望して会社訪問してきた学生にあった。彼らが持ってきた課題が造形的なかっこ良さや、奇抜さばかりを狙ったものだったことに不安を感じた。「周囲の環境との関わりを考慮しないと良い建築物は作れません。逆に、環境を守るためにも、この事を若い人たちにしっかりと伝えていかなければならないと痛感しました」と松岡教授は話す。大学教育にかかわっていくことを決意し、全国で初めての環境科学部が創設された滋賀県立大学にひかれ、助教授として就任した。02(平成14)年から現職。

建築は実学

松岡教授の授業は、フィールドワークが中心になっている。具体的には、実際に建築されるものを研究室の学生らに設計させ、依頼者の前でプレゼンを行わせる。「学生の考えが社会でどこまで通用するか? 建築は実学なので経験することが何よりの勉強」とした考え方をベースに、学生たちとさまざまな地域再生プロジェクトにかかわっている。最近の例としては、大学の工学部電子システム学科研究棟や、近江八幡の小舟木エコ村集会所などがある。学生の1人、中野優さんは「実際のプロジェクトにかかわらせてもらって、設計とは、物の関係性を形にするものなのだと実感しました」と話す。研究室では現在、住宅設計課題を募集している。

環境と建築の共生

本当の環境デザインとは、単に優れた技術を寄せ集めたものではなく、まわりの環境を生かし、建築によってその場所が生かされていくことにあります。建築も環境の一部です」と松岡教授。海外生活が長かったことから、四季がある日本の風土の素晴らしさをかみしめる。「美しい環境が多く残る滋賀県に来て本当に良かった」と語り、自分の下から巣立った学生が、日本をより美しくしてくれることを確信している。

(取材・福本)

 

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