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掲載日: 2010.07.7

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フルート奏者 若林 かをりさん(29歳)

滋賀出身で現在はフランス、ストラスブール音楽院に留学しているフルート奏者若林かをりさん。誰もが気軽に楽しめる彼女の音楽世界は、3人の人との出会いによってもたらされたものだった。

恩師の指導で開眼

若林さんが初めてフルートを手にしたのは中学校のブラスバンド部時代。自宅にあった古いフルートがきっかけとなり、フルート担当になった。
他の楽器と音を合わせる楽しさや、ハーモニーの心地よさから夢中になった。
だが、フルートの本当の素晴らしさを知ったのは、中学3年で県立石山高校音楽科受験を控え、同校講師で京都フィルハーモニー室内合奏団のフルート奏者だった竹林秀憲氏の指導を受けてから。人の心を震わせる音色、語りかけるように流れるメロディーライン……何より、音楽を楽しんでいる竹林氏の姿を見て、自分もあんな風に演奏したいと思うようになった。
「先生との出会いがなければフルートを続けていたかどうかは分かりません」
高校在学中も竹林氏に師事して実力を上げ、在学中に全日本学生音楽コンクールで入選。その後、東京芸術大学音楽学部に進学した。

作曲家の夫に学んだ現代音楽の魅力

第2の転機は大学在学中に訪れた。同大学で講師をしていた現代音楽作曲家の若林千春さんと出会い、音楽観が変わった。それまで現代音楽は苦手だったが、そのころから演奏することに「使命」を感じ始めた。
「ベートーベンやショパンなどの古典音楽も発表当時は“現代音楽”でした。同じように、現代音楽の作品にも100年後まで残る名曲があるように思え、演奏家が一つでも多くの音楽を人々に届ける必要があると思っています」
発想豊かな千春さんに引かれ、04(平成16)年、卒業と同時に結婚。個人的にも運命の出会いとなった。この年、滋賀県新人演奏会で優秀賞を受賞している。

カローリ氏の演奏が刺激

05年、千春さんと共に参加した現代音楽セミナーで、世界的に有名なフルート奏者、マリオ・カローリ氏の演奏に感銘を受けた。
「彼は、ハードロックを演奏するかのように楽しげで、フルートの音色は光を放っているようでした。難解と思っていた現代曲のイメージが払拭されました」。
より幅広い奏法を学びたいと、(財)ローム・ミュージック・ファンデーションの奨学援助を受け、09(平成21)年11月からカローリ氏のいるフランス、ストラスブール音楽院に留学、基礎の奏法を見直すと共に、現代曲に使われる新しい技術を学んでいる。
現在も日本とフランスを行き来する生活だが、帰国時は精力的にコンサートに出演している。7月14日には、しがぎんホールで開かれる「バーバーの知られざる世界」に木管五重奏アンサンブル「HUE」の一員として出演する。アメリカの曲にスポットを当て、ディズニーメドレーや楽器紹介コーナーもあり、クラシックになじみのない人も楽しめるコンサートだ。
「たくさんの出会いが今の私を作ってくれました。これからは私自身が出会いを届けられるよう、誰もが気軽に音楽に親しめる機会を作っていきたいですね」 (取材・福本)

 

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