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掲載日: 2010.11.3

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小田柿 寿郎さん (彦根市在住・63歳)

心象風景を墨の線と濃淡で表現する現代水墨画。描き続けて20年、小田柿寿郎さんの作品世界が人気を呼んでいる。

やり直しのきかない真剣勝負

水墨画は紙と墨さえあれば始められ、経験がなくても入りやすく、趣味として楽しむ人が増えている。油絵は絵の具を塗り重ねていくので手直しはできるが、水墨画は一度筆を入れると修正できない。十分にイメージを膨らませてから筆を入れる。その一筆がきれいに決まったときの爽快感はなんともいえず心地よい。

「紙の白さと墨の濃淡、にじみも生かします。地味な絵という印象を持たれがちですが、白と黒のメリハリをきかせると、非常にインパクトのある絵になります」

写実から創作の世界へ

37年前に仕事のかたわら趣味で絵画を始めた。最初は油絵中心だったが、20年前、もっと胸にぐっとくる絵を描いてみたいと思った。
次第に色が少ないモノトーンに近い絵に魅力を感じるようになり、どうせなら絵の具ではなく墨で描いてみようと水墨画を始めた。
独学で研究しながらたくさんの作品を描いた。描く人によってそれぞれの味わいになる「線」、「にじみ」や「ぼかし」が生み出す独特の風合い、何も描かない「余白」が見る人の想像力をかき立てるなど、墨と紙の出合いが創る水墨画に魅了された。
最初は見た風景そのものを描く写実的な作品だったが、やがて配置構成を工夫したり、デフォルメしたりと、創造性の高い現代水墨画を描くようになった。タイ旅行の思い出の3場面を組み合わせて表現する、遊び心のある作品を描いたこともある。
01(平成13)年に第40回現代水墨画展現水展賞を受賞。08(平成20)年に退職してからは、本格的に制作活動に打ち込み、3年連続で現代水墨画展秀作賞を受賞した。
現在は、現代水墨画協会参事、運営委員、県支部長としても活躍している。

たくさんの人と共に楽しみたい

現役として絵を描きながら、指導にも力を入れている。彦根市や多賀町などの教室や自宅2階のアトリエで水墨画教室を開いている。最初は初心者ばかりだったにもかかわらず、先月公募のあった第49回現代水墨画展に教室から生徒4人が出品して、見事全員が入選した。
先日彦根市で開いた「小田柿寿郎現代水墨画展」では、ジャズライブや現代水墨画協会の川端豊次理事長が水墨画パフォーマンスも披露して、絵画展を超えた企画が好評だった。
「生徒さんや来場者の皆さんに感動してもらえるのが一番うれしいです。次々と新しいことに挑戦して、多くの人と共に楽しみたいですね」
(取材・鋒山)

 

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